優雅な夏
名前はともかく、「エレガントサマー」は茎と葉を食べるさつまいもの種類。前回の勉強会には、これと同じように茎と葉を食べる「すいおう」という品種が登場しました。
エレガントサマーとすいおう、カタチは似ていますが大きさがずいぶん違い、エレガントサマーの茎は倍以上、3倍くらい長い。品種登録されている時期も違う。エレガントサマーが1998年だから7年前。すいおうは2004年、つまり去年です。
日本人がサツマイモの茎を食べたのは、60年前。第二次世界大戦に負けたニッポン、食べるものが何もなかった時代です。いまでもそのころのことを憶えている人たちには「お芋の茎まで食べた」という嬉しくないことを思い出させるのですが、サツマイモの茎は、韓国や中国、東南アジアでは一般的な食材です。
サツマイモの仲間の、空芯菜やエンサイなどはこのごろ日本でも出ていますから、60年前のことはもう忘れて、茎や葉を食べるサツマイモをつくってみよう、ということなのかもしれません。なにしろ、いま流行の機能性がとても高い。 九州沖縄農研のデータによると、粉末1gあたりに含まれるポリフェノールは、すいおう140μmol、エレガントサマー180μmol、ほうれん草50μmol ですから、まあ、スゴイ!
味やくせはあまりなくて、においも強くない。ちょっと湯がいてから炒め煮にしたら、家では好評でした。ただ、茎が長いから(50cm以上あったと思う)、もって歩きにくいよね。 その点、↑すいおうのほうが新しい品種だけあって扱いやすいのでありました。
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