野菜の学校 ① いちご
というのも日本のいちご事情は、他の国とそうとう違うらしい。
もともといちごは初夏の果物だったのですが、40年くらい前から日本ではクリスマスケーキに使うための需要にこたえるために収穫がどんどん前になるいちごが開発された。日本のいちごは、早く収穫できるだけでなく、ずいぶん手ごろになりました。「関係している人々の努力のおかげです」と、荻原佐太郎先生。
努力の甲斐あっていちごは冬・春の果物になり、旬は2月ごろまで。だからでしょうか。切ってみると空洞のあるものがほとんどでした。
食べくらべてみて、受講生にいちばん人気があったのは、熊本JA球磨の「ひのしずく」(上の写真)。さちのか系×とちのみね系だそうです。甘みと酸みのバランスがよく、香りも高かったと思います。
反対に一票も入らなかったのはなんと、福岡産の「あまおう」(下のいちご)でした。外観はもちろん、切った断面は赤くてとってもきれいなのですが、食べてみると、なんだかぼんやりした味です。わたくしもちょっとこれは…と思いました。でも、仕方がありません。おいしい時期は、もう過ぎている。そんなときに食べくらべされるのは、あまおうに気の毒でした。
[マイフォト]に、野菜の学校で会ったいちごたちの写真を入れましたので、こちらもご覧ください。
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コメント
クサマヒサコさま。いちごの写真とても美味しそうですね。二つに割ったいちごが動物の目のようで、ほほえましく感じました。
当方のブログにリンクを張りました。
毎日、楽しそうに、野菜のことを書いて、半年たったら100以上になりますね。
そうしたら、出版ですね。
投稿: 連望 | 2006年3月13日 (月) 23時12分
URLの甲斐間違いがありましたので、再度コメントさせてもらいます。
投稿: 連望 | 2006年3月13日 (月) 23時19分
連望さん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
いちごだけじゃないかもしれないけれど、切ってみると種類によってずいぶん表情が違うんですね。
このときは野菜の学校で、いろいろ比べられて、とても面白かった。
でも、こんな好きなこと勝手に書いて出版だなんて、夢のまた夢です。
投稿: クサマヒサコ | 2006年3月14日 (火) 06時14分