おたく? フリーク? エンスー!
「エンスー」ってご存じかしら。クルマの雑誌で見かけるコトバで、クルマキチガイのことを尊敬を込めて呼ぶ。エンスーはエンスージアスト(enthusiast)の略、辞書には、「熱狂者」とか「…に熱中している人」と出ています。
そうだ! ブルーベリー・エンスーだ!!
なんたって、六本木のマンションでブルーベリーを育てて、写真を撮って、解説を書いて『ブルーベリー大図鑑』という本にしちゃったというんですから、「熱」とか「狂」という字が入るコトバがぴったり。
「大図鑑」というだけあって、全部で112種のブルーベリーが網羅されています。そもそもブルーベリーにそんなに多くの品種があるなんて驚きですし、もっとスゴイのは一つ一つの品種について、生長プロセスを追った写真とともに、渡辺さんによれば「解説というよりも極めて恣意的な評論色の強い」詳しい記述がついていること。
私も以前サプリメントの仕事をしたときにブルーベリーについてちょっと調べたことがあります。わかったことは、「目にやさしい」ブルーベリーのサプリを出している会社はいくつもあって、その原料にどうもどの会社も「たくさんある品種のなかで、アントシアニンを多く含む北欧産野生種ヒルベリー」を使っているらしいこと。ヒルベリーは、北欧だけに自生しているローブッシュ系の仲間であること、そこまで。それ以上、こんな細かいことはだれに聞いても知らなかった(と思う)。
渡辺さんは、究極的な目的とは、物事の「真実」を捉えて見つめることにあります、と書いています。その「真実」を捉えようとするまなざしの熱が伝わってくる感動ものの大図鑑です。
『ブルーベリー大図鑑』については、こちら↓もどうぞ。
http://www.blueberrycity.net/products/notice.html
こちらは、渡辺さんが育てているブルーベリーの写真集『都会で楽しむブルーベリー』(マルモ出版)。
六本木ヒルズをバックにしたブルーベリーの花とミツバチ、というシュールなはずの風景がフツーに見えてくるから不思議。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- ティラミスチョコレート(2020.07.21)
「食」カテゴリの記事
- はじめまして牧野野菜です。(2021.08.02)
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
「本」カテゴリの記事
- 誕生当時の天丼を再現!(2019.10.06)
- BIZARRE EDIBLE PLANTS--Unknown Delicacies--(2019.07.17)
- 八百善江戸東京ツアー 向島編・続(2019.02.10)
- 大江戸味ごよみ2019(2018.12.06)
- おいしい彩り野菜のつくりかた-7色で選ぶ128種(2018.06.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント