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2006年6月15日 (木)

らっきょう

Rakkyo01■鹿児島県南さつま農協加世田の「砂丘らっきょう」 写真↑

先週の金曜日、大田市場で開かれた東一の「食育ミニイベント」。テーマは、らっきょう、梅、新ショウガです。らっきょうに興味があったので、行ってみました。

Rakkyo02 ■鳥取県鳥取いなば農協福部村の「砂丘らっきょう」↑

草土出版『花図鑑・野菜』によると、らっきょうの「品種には“ラクダ”、“玉らっきょう”、“八房(やつぶさ)”、“九頭竜(くずりゅう)”などがあり、なかでも代表的なものは“ラクダ”で、大粒で長卵形をしており、各地で栽培されている」。
出展されていたらっきょうはみんな“ラクダ”のようです。大粒で長卵形をしていました。

Rakkyo03■宮崎県都城農協から出荷された「らっきょう」↑

らっきょうの主な産地は、1位から鹿児島県、鳥取県、宮崎県で(2002年)、展示にはベストスリーが出揃いました。
ちなみに4位は福井県、5位徳島県、6位高知県と南国が続きます。
芦澤正和先生の資料によれば、近年、島らっきょうの沖縄県などが新規参入している一方、1960年代に栽培の多かった栃木、静岡などは脱落。らっきょうから移行したのでしょう。エシャロットの産地として登場しています。

Rakkyo04■茨城県なめがた農協玉造の「成田早生」↑

日本版エシャロットは、実はらっきょうです。フランスのほんもののエシャロットとはまったく別物。
混乱のもとは、静岡県浜松市周辺で栽培され、大阪に出荷されていた“葉つき若採りらっきょう”を、「エシャロット」とネーミングした人がいて、受けちゃったこと。エシャロットという芸名をもらったらっきょうは、1970年代には東京市場にも進出。産地も、静岡に続いて神奈川、千葉、埼玉、茨城と増えました。
らっきょうの産地は南国、エシャロットは東京近県という図式のようです。

野菜を漬物よりも生で食べる傾向は、らっきょうとエシャロットにも現れています。らっきょうは年々減産。一方エシャロットは、登場以降伸び続けていましたが、いまは目立った増減はない状況。
らっきょうの産地から「生食できますよ、サラダにどうぞ」、というセールストークが始まるのはトーゼンです。だってエシャロットなんだもん。

大田市場には、ナマのらっきょうの他に、酢漬けや塩漬けなどに加工されたらっきょう、酢漬けに使う酢、貯蔵用のビンなども展示されていました。

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