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2006年7月26日 (水)

八百屋塾 (1) なす

Nasu_113 7月の八百屋塾、テーマ野菜はなすと枝豆です。それに白桃、ブドウ、梨。それから「ポジティブリスト」についても勉強しました。

参考出品を加えると11種類のなすたち。今回は「千両なす」のような一般的なタイプは外しました、と調達係の八百屋さん。水なすタイプ、長なすタイプ、その他小なす、丸なす、白なすなど、個性的ななすたちが揃いました。
なすの最近のトレンドは、水なすタイプだそうです。水菜がサラダでブレークしたし、なすも…というわけでしょう。

写真↑は水なす 茨城・Nマーク産 品種「美男」渡辺採種場 --- 水なす⇒水もしたたるいい男⇒「美男」なんですって。

食べくらべをしたのは、水なすタイプが岩手産「さしみサラダなす」と大阪泉州の「泉州水なす」の2点、長なすタイプが、愛媛産長なす「松山長なす」、熊本産大長なす「黒紫」、熊本産赤なす「肥後むらさき」の3点、計5点。
水なすは塩もみ、長なすはオーブンで焼いて割りじょうゆでいただきました。

◇水なす
Nasu_111↑水なす 岩手・JA岩手花巻大迫産 品種「さしみサラダなす」渡辺採種場

水なすの塩もみを比べると、岩手の「さしみサラダなす」はややえぐみを感じたのですが、わたくしがいただいたのが、半分に切ってへたに近い部分だったからかもしれません。丸いおしりに近い半分を食べた人は、えぐみは感じないと言っていました。
個体差かもしれませんし、食べる部分によっても違うのでしょう。食べくらべをすると、いつも思うことですが、わたくしがいただいたものが、その品種すべてに共通しているはずがない。
甘くみずみずしく、やわらかい食感という点では、意見が一致しました。

Nasu_114↑水なす 大阪・泉州産 品種「泉州水なす」 --- 江戸時代から泉州地方で栽培されてきたという本家本元の水なす。かつては田んぼの隅などに植えて、のどを潤したのだそうです。 

「泉州水なす」は、特に皮のところがパリパリしています。それでいてかみ切れる。甘くみずみずしいのは「さしみサラダなす」同様。というか、こっちが本家だから、逆ですね。皮のところにちょっとアクのようなえぐみを感じました。

Nasu_112_2↑水なす 山形・JAやまがた産 品種「なっす」 --- 商品名「ごちそうなす」今年から本格栽培された新しい品種です。

焼きなすは250℃のオーブンで5~6分焼いたもの。竹串で皮をむいて、とろりと甘いところをいただきました。
「松山長なす」は口に入れると甘い!とろり感は、大長なすに比べるとやや少ない。
熊本の大長なすは、口に入れた瞬間になす独特のなつかしいにおいがしました。3つのなかではとろり感はいちばん。甘い。
熊本の赤なすは、焦げたにおいがグッド。甘みとうまみがあります。とろり感というより、やわらかい歯ざわりを感じました。

◇長なす
Nasu_131 ↑愛媛・JAえひめ中央産 品種「松山長なす」

◇赤なす
Nasu_151 ↑熊本・ナスタ産 品種「肥後むらさき」農産園芸研究所

◇丸なす
Nasu_161↑奈良・平和産 在来種 --- この丸なす、賀茂なすよりも歴史があるのだそうです。

◇小なす
Nasu_121↑山形・JAやまがた産 品種「真仙中長なす」渡辺採種場 --- 「これは漬けものにするとうまいんだよ」と江澤正平先生。

◇白なす
Nasu_171↑千葉・船橋農産物産 品種「白なす」自家採種 --- もとは外国のタネではないか、とのことでした。

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コメント

なすのお漬物、美味しいですね。
私は庄内地方の民田なすの塩漬けが大好きです。敷き詰めた氷の上に乗せ、醤油に練り辛子を溶いたのをチョッとつけて頂くと最高。
地酒が進みます。

投稿: grahams | 2006年7月27日 (木) 16時56分

●grahamsさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
うーん、おいしそう。
読んでいて思わずつばを飲みこみました。
民田なすのほかにも、だだ茶とか、フルーツとか
山形っておいしいものがいろいろありますね。

投稿: クサマヒサコ | 2006年7月27日 (木) 19時29分

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