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2006年7月25日 (火)

ゴーヤー

Goya1_2 先週、大田市場で開かれた東一食育ミニイベント。テーマは「南国野菜とトロピカルフルーツ」でした。
ゴーヤーの展示のところには、JA沖縄の東京事務所の方がいらした。で、ゴーヤーについていろいろお話を聞きました。

Goya2_2 出ていたゴーヤーの種類は約10点。このなかでいちばん苦いのは、1枚目の写真の左側、アバシーゴーヤーです。なぜかというと、これが昔からのゴーヤーだから。在来種で、農家が自家採種しているものなのです。
そのほかはみんな、品種改良されている。なかでも「白ゴーヤー」は、近年開発された、生で食べられるタイプだそうです。食べかたはサラダとか。

1枚目と2枚目の写真にあるゴーヤー(アバシーゴーヤー以外)はみんな、県の試験場で改良されたもの。3枚目の写真のゴーヤーは、タネ屋さんが改良したもの。

という話を聞きながら思いついた、クサマの仮説。昔、農家は、それぞれ自分の畑になったゴーヤーからタネをとって作っていました。やがて、県などの試験場が、土地の野菜としてゴーヤーに着目し、品種改良を行なうようになったのです。収量とか生育時期とか売りやすさとか、たぶん改良のテーマはいろいろだったでしょう。
Goya3_2 そのうちに、NHKテレビで「ちゅらさん」が始まった。がぜん注目された沖縄。ゴーヤーも注目の的になり、全国区の野菜に成長したのであります。そうなると、タネ屋さんにとっても採算のとれる野菜になり、苦味の少ないタイプなど、各種出てきたわけです。

タネの開発には年月がかかりますから、「ちゅらさんだ! 沖縄だ! ゴーヤーだ!」では間に合わないとは思いますが、大きな流れとして、自家採種⇒試験場⇒タネ屋さん なのではないか。それが、写真1~2⇒3に現れている、といえないでもない。違うかな。

ちなみに、「アバシーゴーヤー」の「アバシー」は、ネット情報によると、ハリセンボンを指す沖縄方言「アバサー」から来ているのだそうです。ふっくらした姿が似ているから、アバサー⇒アバシー、つまりハリセンボン・ゴーヤー。魚の名がついている野菜もなかなか珍しいよね。
ネットによると、沖縄ではアバシーゴーヤーの苦味は弱いほうとか。このなかではいちばん苦いのに?!

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