トマトたちの名は凜々子(りりこ)
カゴメのサイトには、
「凛々子」とは、ひとつの品種名ではありません。カゴメのジュース専用トマトの総称なのです。そして「凛々子」の名前を与えられたトマトは、いずれも、真っ赤で(リコピン含有量が高い)、酸味の少ないさっぱりした味わいが特長です
とありました。
ま、そりゃそうか。自然が相手だもの、「カゴメ952」がいつも同じように育つとは限らないだろうし。いくつかの品種で凛々子隊をつくるほうが安全。
凛々子がフツーのトマトと違う点はもう一つありました。「ジョイントレス」。
ジョイントレスというのは、果実と茎をつなぐ接合部(ジョイント)がレス(ない)ということ。ふつうトマトはジョイント部分をハサミで切って収穫するのですが、そうするとモレなくヘタがついてくる。でも、ジュースを作るには、ジョイント部分もヘタも要らない。そこで、ジョイント部をレスにして、もぐと実にヘタが残らない品種を作ったというの。
そうなのか、そんな風に人間に都合よくレスにできるのか。なんだかスゴイ話だなぁ。
なにしろ全世界にあるトマトの種子、約8,000種のうち、6,500種もカゴメが持っているというのです。もう何だってできちゃいそうだ。
工場をササッと見学したあと、近くのおそば屋さんでランチ(私はうどん)をいただき、午後は研究所でスライド&お話を聞き、それから畑で凜々子の収穫をしました。
生食用のトマトは、支柱を立てて縦に高く育てているのをよくみますが、凜々子の畑には支柱などなくて、低く繁った葉の影に真っ赤な姿がいくつも見えます。
実を手でひねるようにすると、ヘタは茎のほうに残る。で、ヘタも何もついていない凜々子が、簡単に収穫できてしまうのだ。さっき聞いた手品みたいな話が、あたりまえみたいに目の前にあるので、不思議な気がしました。
写真、3枚はおうちに持ち帰った凜々子。なかに1つだけ茎がついたものがあった。
最後の1枚は、凜々子の畑。
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