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2006年9月 5日 (火)

高リコピントマト

Ririko1_3 トマト工場見学、つまりトマトを栽培している工場のような大規模園芸施設を見に行くのだ、と思って参加したら、東京農業大学のバスが着いたところはカゴメのトマトジュース工場でした。栃木県の那須塩原市。気温の高低差が大きくトマトの栽培に適しているので、この土地を選んだといいます。
バスが東京を抜け出すのに予定より時間がかかり、ジュースの製造工程はササッと見学というか通過。休憩室でお話を聞きました。そのときテーブルにのっていたのが、このトマト。「カゴメ952」というトマトジュースのために開発されたものだそうです。

「カゴメ952」は断面が真っ赤で、桃太郎クンのピンクとは確かに違う。冷やしてあったこともあり、そのまま食べてもけっこう美味でした。酸味はあまりありません。味についてはトーゼンということなのか、お話には出てこなかったみたい。印象に残ったのは、リコピン含有量がスゴイということでした。
配られた資料によれば、「赤系トマトは完熟してから収穫するため、ピンク系のトマトに比べリコピンの含有量は約3倍、β-カロテン、ビタミンCの含有量は約2倍、食物繊維も約1.5倍」。品種の違いだけでなく、収穫期の違いも影響しているのですが、約3倍っていうのは、単純にスゴイと言ってしまおう。

リコピンは、今はやりの「ファイトケミカル」とか「フィトケミカル」と呼ばれている物質の1つ。「ファイト」か、それとも「フィト」か。それは、 phyto というギリシャ語をどう読むか、なんですね。
最初にファイトケミカルと聞いたとき、「闘う化学物質か、効きそうな名前だなぁ」と思ったのですが、実は phyto は「植物」という意味だそうです。つまり、植物が持っている化学物質。カテキン、アントシアニン、カロテンなど、みんなこのケミカル。
私はフィトよりもファイトのほうが言いやすいし、耳にもなじみやすいような気がする。

Ririko2_2 で、ファイトケミカルですが、植物が、虫や紫外線など生存を脅かすものから自分を守ろうとして作り出すもので、色や香りの成分、アクなどに含まれているとされます。いまや、食物繊維に続く「第7の栄養素」といわれる売れっ子です。

配られたパンフレットには、トマトに含まれるファイトケミカル、リコピンの「驚異のレッドパワー」についての解説がありました。小見出しだけ拾うと「生活習慣病の元凶活性酸素に立ち向かう」「他の抗酸化物質よりも活性酸素消去能力が高い」「美肌は真っ赤な色素から」「赤ちゃんを酸素の害から守る」「太りにくい体質に」「血糖値をコントロール」「血管をきれいにし、動脈硬化を予防」「痴呆対策とリコピン」と、あまりにもたくさんいいことがありすぎて、なんだかつまんなくなっちゃうくらい。Ririko3

最後に、トマト畑で「カゴメ952(たぶん)」を袋いっぱい収穫させてもらいました。うれしかった。

写真は、上からジュース用に開発されたトマト「カゴメ952」の断面。
真ん中は、研究所の温室で展示されていた「カゴメ952」
三枚目は、みんな夢中で収穫した畑の「カゴメ952」
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コメント

こんばんは。トマト工場というので「カゴメ」かなぁと考えていました。実家のすぐ近く(^^)
母の実家では契約でトマトを作っていたこともあるとか・・。

それにしてもトマトって素晴らしい野菜ですね。
夏の間たくさん食べました。近くにトマトのハウスがたくさん有って無人販売で安く売っているのです。
江戸時代のトマトも食べてみたいなぁ。

投稿: グーグー | 2006年9月 5日 (火) 19時16分

■グーグーさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
あのあたりって、いいところですねぇ。
夏の強い光が透き通って、まっすぐ届いている感じがしました。

直売所にあるトマトは、町中のスーパーのものとは違い
完熟してから収穫されるのではないかと思います。
だからおいしいのよね。

投稿: クサマヒサコ | 2006年9月 6日 (水) 06時18分

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