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2006年10月24日 (火)

八百屋塾(2) さといも

毎年、秋になるとテーマ野菜になるさといも。今回も「蓮葉(はすば)」、「土垂(どだれ」)、「女早生(おんなわせ)」、「大野在来 上庄里芋」、「セレベス」、「海老芋」、「京芋」などおなじみのおいもたち。そのなかで「やはたいも」はわたくしにはお初でした。

◇蓮葉↓Sato_hasuba
◇土垂↓ Sato_dodare
◇やはたいも↓Sato_yahata

◇女早生↓Sato_onna
◇大野在来↓Sato_ohno
◇セレベス ↓Sato_celebes
さといもはほかの野菜と違って、新しい品種はあまり登場しないようです。
わたくしにはお初の「やはたいも」にしても、山梨県中巨摩東町(竜王町)で200年前から栽培されているという伝統野菜。
芦澤正和先生の資料をみて、そのわけがわかりました。

サトイモは原産地の熱帯では花を着け、自然交配による変異を生じ、品種分化が起こり、それが現在の品種の基礎となっている。日本のような伝播先の温帯ではほとんど花を着けず、結実することがないので、実生による変異は起こりえない

現在の日本の品種は、渡来・導入後の栽培地の条件の差異の蓄積と、若干の芽上変異によるものである。日本の品種の導入元である中国との原品種との間に密接な関連がみられるのもこのためである

なるほど、さといもはタネイモを植えて増殖させる栄養増殖なので、「交雑による変異が起きず」、「基本的な品種は古くからのものが主体」というわけです。
日本にある品種についての記述もありました。

日本で栽培されている品種は、その形態的・生態的特性にもとづき熊沢・飛高・本多氏らにより、15品種群36品種型に区分されている

「品種群・品種型」に「区分されている」ということは、たいへんな数があるのではないかしら。さといもはお米よりも古く日本に入ってきたといいますから、それぞれの土地に根づいて、土地ごとにアイデンティティを獲得したんでしょうね。

◇京芋↓Sato_kyo
◇海老芋↓Sato_ebi
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