カブのエチュベ
まずはカブのエチュベ。エチュベというのはフランス料理の蒸し煮のこと。今のやりかたをみると、野菜などをそのまま、水分をほとんど加えずに蒸し煮にすることが多いようですが、深沢先生はちょっと違います。
まずゆでて、それからバタとだし汁で蒸し煮にする。手間がかかりますが、確かにこれはおいしい。バタとブイヨンで仕上げたカブのほんのりした甘さは、滋味、というべきでしょうか。
カブは大きくて実がしっかりして真っ白で惚れ惚れするくらい。大きいので4つ割りにして、面取りして使いました。このお料理は真っ白に仕上げるのが大切なので、焦がさないように気をつけます。
↑写真は、塩少々を加えた湯で、ゆでているところ。最近のレシピでは、このプロセスが省かれることが多いみたい。素材自身の水分で蒸し煮にするやり方をよく見ます。
以下は、深沢先生の本から。
◇材料
- 小カブ 500g
- バター 30g
- 煮出汁 55cc
- パセリ
◇作り方
- 小カブは形の揃ったものを丸く剥き、塩少量加えた湯で3分間ゆでて水気をきる。
- 煮出し汁を準備する
- 鍋にバター30gを溶かし、カブを入れて塩、胡椒し、色づかぬように弱火で5~6分間炒めて煮出し汁をつぎ入れ、蓋をして柔らかくなるまで10分くらい煮る。
- 野菜鉢に盛り、パセリのみじん切りを振りかけて供する。
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