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2006年12月25日 (月)

八百屋塾(1) ねぎ

12月の八百屋塾のテーマは、ねぎ、だいこん、みかんでした。ねぎは8種類、食べくらべは、生で白美人と赤ねぎと下仁田! 焼いた曲がりねぎ。煮たなべねぎ、海っ子でした。

■赤ねぎ(茨城県 JAひたちの産) 品種:赤ひげNegi01akanegi
赤ねぎは茨城県の特産。その改良型なのか、資料によると、一本ねぎと葉ねぎの両方の性質を持っているといいます。葉も食べられ、甘みがあるのですが、茎の赤い部分は外側の2~3枚だけなので、あまりむいてしまうと白ねぎになってしまうのが残念。

■白美人(栃木県 JAなすの大田原産) 品種:秀逸ほか↓Negi06sirobijin
フイルム使用による軟白栽培。生食しても辛味が少ない、と資料にありますが、むしろ加熱しない方がよいみたい。
確かに生で食べやすいねぎです。
自分でも使ってしまいますが、それにしても「食べやすい」って気になることばです。

■曲がりねぎ(栃木県 宇都宮市新里産) 品種:明彦↓Negi07_magari
どうして曲がるか、というと、一度植えた苗に土をかけて、わざと曲げて育てる。曲げると甘みが増すのだそうだ。なぜかしらね。
焼いて試食しました。確かに甘く、焦げた匂いが香ばしかった。

■上州なべねぎ(群馬県 JA碓井安中) 品種:なべちゃん↓Negi09_nabe_2
トキタ種苗のねぎで、下仁田ねぎと一本ねぎの子ども。下仁田って育てにくいんですってね。そこで、育てやすくなるように一本ねぎと交配したわけだ。なべに最適。で、「なべちゃん」とか「なべねぎ」というわけ。
煮て試食。ま、フツーにおいしかった。

■下仁田ねぎ(群馬県 JA甘楽富岡産) 品種:下仁田↓Negi08_simonita1
薬味にするには辛味があり適さないが、と書いてありますが、適さないどころの話じゃなくて、んとに辛い!苦い! 生と煮たものとどんなに違うかを知るために…、と食べくらべしたけれど、食べたあとずーっと、辛苦い味が舌に残っていた。でも、煮るとトロトロに甘いんだよね。
昔、お正月になると、下仁田ねぎがドサッとひと束、台所に届いていて、みんなが集まる日のすき焼きに入ったことを思い出します。

■ひかりねぎ(千葉県 JAちばみどりそうさ) 品種:夏扇ほか↓Negi05_hikari
黒柄系品種。首部がかたくしまり、白身と青の境が明瞭。これは試食しなかったと思う。あんまりたくさん品種があって、食べるだけで精一杯、比較なんてちょっとむずかしかった。
ちなみに、黒柄は「くろがら」と読み、葉の色によって、黒柄(クロガラ)、赤柄(アカガラ)、合柄(アイガラ)、合黒(アイグロ)に分けられるのだそうです。


■海っ子ねぎ(千葉県 JA山武郡市産) 品種:龍翔ほか↓Negi04imikko3_1
テレビで話題になったねぎらしい。台風が来て、ほかの作物がやられてしまったときに、ねぎだけは元気に生き残り、むしろおいしくなった。そこで海水を散布して、甘く太く色よく育てているとか。すごくいい物語があっても、テレビに出ても、味がいいとは限らないよね。

■越津ねぎ(愛知県 JAあいち) 品種:越津↓Negi03_kosizu
尾張の伝統野菜。白い部分も青い葉っぱも柔らかく食べられて、生でも辛味が少なくマイルド、らしいのですが、東京に届く越津ねぎは葉っぱも短くなっているし、白い部分は太いし、もう少しで千住ねぎのような姿。関東人には青ねぎの味はわからない、と思われてるのかもね、もしかすると。

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