守口大根(1)
去年12月のことです。野菜の勉強仲間、御倉多公子さんからメールが届きました。野菜研究家の吉田よし子先生が、守口大根の収穫見学に誘ってくださったとのこと。
守口大根って守口漬の、あの細長いだいこん! 行きます! 行きます! ぜったいぜったい行きます! と返事をしました。
岐阜羽島まで新幹線。それから、育種をしておられる高田宗男先生のクルマで1時間以上。畑の場所がどこだったのか、岐阜市の郊外なのですが、地名が不明。
細長いだいこんをどんな風に掘るんだろうか。守口大根の話を聞いたときに連想したのは、自然薯掘りです。折らずに、傷つけずに掘るのはすごくむずかしいのだそうだ。守口大根もきっとむずかしいに違いない。守口大根の畑ってそもそもどんな畑なのかしら。専用の機械があって、それで掘るのかな。などなど、行きの新幹線の中で話が弾みました。
「はい、ここ」といわれて見ると、ふつうの畑なの。「あそこ、掘ってみる?」「えっ、掘っていいんですか?!」ウレシイ!
畑に入ると土がふかふか。やわらかくて靴が埋まってしまいます。
「その葉っぱの根に近いところをグルグルとまわして、生えているところに穴を広げてから抜くと、簡単」といわれるままやってみたら、すーっと抜けました。ビックリした。あのふわふわな土だからね。吉田よし子先生、御倉さん、クサマ、それぞれが2~3本ずつ抜いただいこんを、洗って折れないように荷造りしていただき、そぉーっと東京まで運びました。
その洗い場にあった包丁が、これです。峰のところに四角いくぼみが、2つ切ってあります。確か、大きい方は3cmで、小さい方は2㎝。守口大根は、その間のサイズでないとイケナイのだそうです。
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