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2007年3月 5日 (月)

クジョルパン

Kujolpan_01 ジョン・キョンファさんの催し「食文化サロン」に行きました。今回のお料理は、有名な宮廷料理「クジョルパン」から始まりました。

らでんの細工が美しい八角形の器。八角形なら、日本では末広がりで縁起のいい「八」を使って「八角蓋もの」などと呼ばれそうですが、韓国では「九折板」。「九節板」とも書くみたい。でも「九」は変わらない。日本語では「九」は「苦」につながると嫌われますが、韓国では「満ち満ちた」という意味があるのだそうです。

Kujolpan_02 真ん中に、「ミルチョルビン」と呼ばれる小麦粉を溶いて薄く焼いたクレープのようなものが重ねられ、周りの八つの仕切りには具。クレープの上に3~4種類の具をのせて巻き、タレをつけていただきます。

さすが韓国と思うのは、この九つの仕切りのなかに、陰陽五行の考え方に基づいて五色の食材が入っていること。五色というのは、白、青(緑)、黄、黒、赤です。
白は真ん中のクレープでしょうか。青は絹さやときゅうり、黄は卵焼きとたけのこ(かな?)、赤はにんじんとパプリカ、黒はしいたけと牛肉。同系の色は向かい合わせに入っています。

Kujolpan_03 黄慧性先生と石毛直道さんの対談『韓国の食』(平凡社)で、黄先生はクジョルパンについて次のようにおっしゃっています。

---白、青(緑)、黄、黒、赤。……五行説の五つの色を一つの器に入れるということは、宇宙の理気を一つに調和させるという意味があると思います。---
石毛さんは、黄先生のことばを解説して
---五行説というのは、水・金・火・木・土でもあり、春・夏・秋・冬、それから土用という季節でもあり、あるいは色でもあり、方向でもあるし、五味でもあるし五臓でもあるといったふうに、さまざまな現象を五つの要素に象徴化して、世界を説明する原理ですから、おっしゃったように五色を必ず取り合わせるというのは宇宙の秩序のようなものを表現するということですね---と。

なるほど。さまざまな食材を薄味でいただくクジョルパンは、おいしくて、ヘルシーで、バランスがとれているだけでなく、とても哲学的なのでありました。

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