かながわの地方野菜
神奈川の地方野菜というと、すぐに思いつくのは「三浦だいこん」ですが、そのほかにお目にかかったことがあるのは「レディーサラダ(だいこん)」、「湘南レッド(たまねぎ)」。神奈川産でなければ、「のらぼう菜」、「石川早生」。
独特な名前がついている野菜もたくさん紹介されています。
- 寺尾二年子(だいこん)
- 横浜中部の中太り(だいこん)
- 波多野(いまは栽培されていない、細長いだいこん)
- 万福寺鮮紅大長(80㎝にもなるにんじん)
- 小泉冬越五寸(にんじん)
- せやのうど
- 泥亀・釜利谷のれんこん
- 湘南ねぎ(根深ねぎ)
- 晩ねぎ(これで「おくねぎ」と読む。西谷ねぎ)
- 真ねぎ・地ねぎ(根深に分類されていますが、見たところは葉ねぎ)
- 二宮丸(たまねぎ)
- 大山菜(からしな)
- 相模半白節成(私も名前だけは知っていたきゅうり)
- 真黒(「まっくろ」ではなく、「しんくろ」と読む。なす)
- 改良橘真2号(「かいりょうきっしん」と読む。なす)
- 鵠沼かぼちゃ(日本かぼちゃ)
- ラグビーボールすいか
- ホの二(「ほのに」と読む。マスクメロン)
- 大崩のさやえんどう(「おおくずれ」と読む)
このほか、在来種のしそ、やまのいも、こんにゃくなど。
「波多野だいこん」のように、もう栽培されていないものや、「相模半白」のように採種を目的とした栽培のみになってしまっているものもありますが、宅配している「ラグビーボールすいか」、直売所でなら手に入る「西谷ねぎ」、小規模に市場に出荷されている「鵠沼かぼちゃ」など、品種によって事情はさまざまです。
そのなかで「ホの二」メロンは、「かながわの名産100選」に選ばれ、「かながわブランド」として売り出していますし、「万福寺にんじん」は、「友の会」ができて復活させようという動きが盛ん。
だいこんは青首ばかりという嘆きには、とてもうれしい話です。でも、なぜ青首ばかりになってしまったかにも理由があり、みんなが応援しなければ農家は作れない。つくづくそう思いました。
■かながわの地方野菜
平成18年3月発行 頒価2,100円(本体2,000円)
編集・発行 神奈川県園芸種苗対策協議会
〒235-0007 横浜市磯子区西町13-21-102
TEL:045-752-0922
FAX:045-752-0923
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