果物教室 5月② パイナップル
パイナップルが沖縄に伝わった歴史について、いただいた資料には、つぎのようにあります。
---わが国へは、江戸後期に座礁したオランダ船より、琉球の石垣島に伝わったとされている。
明治21年に朝武士干城(沖縄県)が、沖縄県に導入している。昭和10年頃から本格的に栽培が開始され、昭和32年には栽培面積は5,380haに達し、サトウキビと並ぶ沖縄県の基幹産業の一つとなった。しかし、平成2年の缶詰の輸入自由化に伴い加工産業は低迷し、栽培品種も生食用に切り替えられた---
そもそもパイナップルは、1493年、コロンブスの第二次探検隊が西インド諸島のグアドループ島で発見したといいます。
日本人が初めてパイナップルにお目にかかったのは江戸後期、というと、1800年代のなかば。つまり、発見のおよそ350年後に見たわけです。鎖国していたこともあるのかもしれませんが、ずいぶん年月がかかったんだなぁと思いました。
もちろん、この「発見」というコトバは西洋人の立場でみているので、現地の人たちには「発見」ではありません。「発見」当時、すでに中米、西インド諸島にも広まっていたといいます。
ちなみにパイナップルの原生地は、ブラジル中・南部からアルゼンチン北部およびパラグアイとか。ペルーのインカ時代の土器にも描かれているそうです。
品種はどちらも、「カイエン」。左の色の薄いほうが沖縄産。右がフィリピン産です。
お味は、沖縄のほうが酸味を強く感じました。フィリピン産は酸味はあまりなく、甘かった。糖度は、沖縄産=13.3度、フィリピン産=14.6度。でも、いつも伊勢丹で買うパイナップルの方が濃い味がするような…。
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