果物教室 5月① スイカ
スイカは、農水省的にいうと、「果物的野菜」
。なぜかというと、『花図鑑・野菜』(草土出版)によれば
---栽培上の原則をみても、1.野菜は原則として草本。2.野菜は原則として1~2年草本。3.栽培管理は樹(果樹)と根本的に違うといった点が挙げられる---
そんなすいかが果物教室に出てくるのは、
---流通や消費段階では果物となり、私たちの手に届くときは野菜としての面影はない---
私も感情的には、スイカは野菜じゃない。果物だなぁ。 スイカ、今年初めていただきました。熊本県鹿本郡植木町でできた、「浪漫」という品種。マルサ、笹尾出荷組合のものです。
食べてみると、エッ?と思うくらい甘い。果肉の色がピンクなので、予想していなかった甘さです。つまり、わたくしのイメージには赤い=甘くおいしいスイカ、と刷り込まれているらしい。なるほど、このピンク色の果肉が「弱点」になるという話はあり得ます。 昔は一個まるごと売れたから、果肉の色はそれほど問題ではなかったけれど、いまは、切って売られるケースがほとんどですから、このピンク色の果肉はいまいちアピール度が弱い。今日の「浪漫」の糖度は12.3あるそうですが(ちなみに、スイカの糖度はふつう11くらい)、見たところこんな甘さをもったスイカとは思えないわけです。
果物は見かけだけで判断してはいけない、と反省しました。
資料のなかに、マルサ笹尾出荷組合の方たちの写真とメッセージが入っていました。
---おいしいスイカは土づくりから!! 有機質堆肥にもこだわりました。皮の近くまで甘く、後味が爽やかなスイカをめざしています---
---「浪漫スイカ」は味は美味しいですが、栽培がむずかしく農家泣かせのスイカです。スイカは日差しをまんべんなくあてるために回してつくります。ですから栽培には手間がかかります---
そんな風にして育てられ、わたくしの目の前に届いた「浪漫」。水分たっぷりで、シャリシャリしていて…、こんなお初をいただけるなんて、シアワセです。
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