大名竹
「ダイミョウダケ」は、「大名筍」と書くのだろうか? それとも「大名竹」?
芦澤先生の『花図鑑・野菜』(草土出版)にも、青葉高著作選『日本の野菜』(八坂書房)にも、ダイミョウダケは載っていません。
で、ネットで検索してみました。「大名筍」と「大名竹」、両方あります。「大名筍」と書いて、「でめだけ」と読みがついているのもありました。が、数的には圧倒的に「大名竹」が多い。「大明竹」という表記もあるようです。
で、とりあえずわかったこと。
「ダイミョウダケ」というタケノコは、「寒山竹」という笹の一種の子?(タケノコは、竹の地下茎から枝分かれした若い茎)らしい。のですが、成長した寒山竹の別名としても、使われています。
たとえば、「鹿児島の竹」というページ http://www.minc.ne.jp/~hotei/takenoko.html には、次のように出ています。
◇カンザンチク だいみょうだけ
その美味しさ一番、鹿児島では、デミョウと呼ぶ。デミョウとは「大名」のことでもあり、大変美味しく、見た目もそれらしく立派で、大名が食べるに相応しい筍である、説。
国分市のお寺に台明寺というのがあり、ここの台明竹は天智天皇時代、笛として青葉竹を朝廷に献上したとか、三国名勝図会にも青葉竹の名産地として記載されている。この台明竹(だいみょう・でみょう)と二つの説があるが、美味しいに変わりはない。夏場にとれる。
また、「食材辞典」 http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/A2003/Takenoko.htm には、このようにありました。
◇寒山竹(かんざんちく)
-ササ属。大名竹(大明竹)とも呼ばれます。西南日本に広く分布していますが、 特に九州南部でよく食べられています。孟宗竹よりもおいしいそうです。(私はまだ食べた事がありません。) 7月~8月に出回ります
わたくしのところに来たダイミョウダケは傷んでしまった下の方を切って、皮つきのまま、オーブンに入れました。それでも斜めにやっと入るくらい、40㎝はあった。200℃で15分。熱々の皮をむくと、いい香りです。そのまま何もつけずに食べました。やわらかくて、甘味があって、タケノコ好きにはしあわせなひとときでした。
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