果物教室③リンゴ
↓左は「サンつがる」、右は「さんさ」。
食べくらべてみると、どちらも予想したより甘いのですが、さんさのほうが酸味があり、甘みと酸味のバランスがリンゴらしい味だったように思います。どちらも皮ごと食べました。皮と果肉を一度に噛むときの歯の感触も、さんさのほうがパリッとしてジューシー。サンつがるは甘いのですが、もう少し酸味があるほうが濃い味に感じるのかもしれません。
ちなみに糖度は、「サンつがる」14.7~14.2。「さんさ」14.7~13.7でした。
リンゴの品種をネット探索中、「青い森の片隅から」という、とても詳しいウェブサイトを発見しました。下記はその一部です。
- さんさ
農林省園芸試験場盛岡支場(現 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所リンゴ研究拠点 盛岡市)が1969(昭和44)年にあかねの花粉をニュージーランド国立科学産業研究所に送り、同年、同所でガラとの交配を実施し、翌年に送付された種子からの実生を育成・選抜した品種。
1986(昭和61)年に命名、1988(昭和63)年の登録です。
熟期は9月上・中旬でつがるよりやや早く収穫できます。
名前は「さんさ踊り」にちなんでいます。
「サンつがる」の品種は「つがる」ですが、栽培方法が違う。ふつうのつがるが収穫まで袋をかぶせるのに対して、袋をかぶせないで熟したものが「サンつがる」。長野県産無袋栽培の登録商標だそうです。
「つがる」は、同じサイトに下記の記事がありました。
- つがる
青森県りんご試験場が、1930(昭和5)年に、ゴールデン デリシャスに、ある品種の花粉を交配したのですが、組み合わせを書いたラベルを紛失し、ながらく花粉親が不明でした。花粉親不明のまま、生じた実生から1943年(昭和18年)に選抜されました。しかし、弘前大学の遺伝子診断の結果、1990(平成2)年に花粉親は紅玉と特定されました。
もう9月も終わりに近づいています。ことしはあと3ヶ月、と過ぎゆく時を惜しみつつ、リンゴの季節が始まるのがうれしいクサマです。
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