果物教室③西洋なし
■ゼネラルクラーク(↑写真)
長野県 宮田農園
1950年、パリ近郊において、アンジェ国立農業研究所とノーブロ苗木紹介によって発見。「ドゥワイエネ・デュ・コミス」の自然交雑実生と考えられているとのことです。日本には1977年に青森県が、さらに1983年には国が導入。
食べるとやや酸味あり。八百屋さんが「ふけた」ということはこれかなと思った。糖度は14.9。
■マルゲリットマリーラ↑
秋田県 藤田拓朗
なんだかユーモラスなお化けみたいな姿のヤツだ。思わずにっこりしてしまう。
「フランスのリオン近くのマリーラ氏によっと発見された」そうです。マリーラさんもきっと、この子を見て、にこにこしたんでしょう。
でも、西洋なしというと、なめらかな肉質を期待してしまうので、ちょっとざらついたところが気になった。たまたま私が食べたものだけかもしれないけれど。糖度は11.9。
■コミス
長野県 倉田宗夫
この姿と色の、美しいこと。マルゲリットマリーラを見るときの反応とはぜんぜん違って、ドキドキしちゃうほど。
正しくは、ドゥワイエネ・デュ・コミス。手元の古い資料に、解説がありました。
「1849年頃、フランス、アンジェの果樹園で初結実しすぐにこの名前がつけられました。アメリカには1850年頃、日本には明治の初期に導入されました。ヨーロッパでは高級品種に位置づけられています」。
なんだか粉っぽいような感じがしたけれど、気のせいかも。糖度は15.9。
■バラード
山形県 南果連
山形県園芸試験場が‘バートレット'と‘ラ・フランス'を交雑し、平成11年に品種登録。名前の由来は、「バートレット」の「バ」と、ラ・フランスの「ラ」。それに音楽の「バラード」をかけているとか。
糖度は14.8、トロリとした食感が印象的。
■ラビアンローゼ
参考出品
「ラビアンローゼ」という名前を聞いたら、エディット・ピアフの「ラビアンローズ」が頭の中で鳴り出しました。
ただいま試作中で、本格出荷は来年からだそうです。目立つ姿なのですが、食べてみるとドロンとした肉質が印象に残って、まだ「ばら色の人生」とは言いにくいような…。
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