果物教室①りんご
写真は左から「さんたろう」(岩手県果樹研産)、「「シナノスイート」(山形県朝日産)、「シナノゴールド」(長野県グリーン長野産)。
「さんたろう」は、江澤正平先生がいつか朝日新聞で紹介なさったので、みんなが憧れていたりんご。だけど、さんたろうの「さん」は「酸」と書いて、「酸太郎」なのかもね。真っ赤な果皮と酸っぱさが印象的です。
あとの二つはシナノ三兄弟。「ふじ」に「つがる」を交雑してつくったシナノスイートと、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」から生まれたシナノゴールド。
糖度は左から、さんたろう11.4、シナノスイート13.7、シナノゴールド15.3。糖酸バランスがいちばんよかったのは、シナノゴールドでした。味が濃いのです。
間苧谷徹先生のお話は、みんながもっとたくさん食べる果物を作るにはどうすればよいか、という軸からぶれません。
フジを作っている有名なリンゴ農家の方が果樹研の人に「りんごをだれに食べさせたいのか」とたずねたそうです。「子どもさんじゃないのか」と。「農家の方は、そんな酸っぱいりんごを子どもは食べるのか、と言いたかったのでしょう」と間苧谷先生。
リンゴの品種改良、開発をしていた人たちが、「酸っぱくなくてはリンゴではない」と信じ込んでいたから、こどもたちにとってリンゴはおいしいものではなくなってしまった。子どもにとって酸味は腐敗の印ですから好きなわけがありません。そこに今のリンゴの不幸がある。なるほど、そうかもしれない。
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