じわもん
本のタイトルに「新じわもん王國」とあります。「じわもん」ってあまり聞かないコトバです。きっとすごいキーワードに違いない。
以下は青木先生がお書きになった「はじめに」からの引用です。
- はじめに
…(略)…
「じわもん」という呼び方をいつ、だれが言い始めたかわかっていませんが、「常飯もの」あるいは「地場もん」という呼び方が変化して、今日に「じわもん」と伝えられてきたのではないかと考えられているようです。その意味は、土地で取れた産物で気軽につくる家庭のおかずということでしょう。ところが、こんにちでは、それが一番忘れがちな「味」といえます。
…(略)…
今回は特に金澤の「じわもん」を中心としました。私が暮らす土地の文化をまず大切にしたいと思うからです。今こそ年配の方々からお話をうかがい、それを若い方にきちんと伝えていきたい、その一念でこの本ができあがりました。
本は、伝統の行事食、なつかしい味から新しい家庭料理、おもてなし、おやつなどバラエティに富んだ内容。そのなかに「加賀野菜をおいしくいただく」、「体に優しい加賀野菜薬膳」、「加賀野菜でつくるおやつ」という章があります。
いま加賀野菜は東京でも手に入りますから、金沢に住んでいなくても、「じわもん」をつくることができそうです。ま、「それはほんとうのじわもんではありません」というご意見もいただきそうですが…。
でも、野菜がその産地でどのような料理で食べられているか。「それが大事なんだよ」と、江澤正平先生はいつもおっしゃっていました。「うまくて、飽きずにたくさん食べられるからね」。
ハイ、こんど加賀野菜が手に入ったら、じわもんをつくってみます。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- ティラミスチョコレート(2020.07.21)
「食」カテゴリの記事
- はじめまして牧野野菜です。(2021.08.02)
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
「本」カテゴリの記事
- 誕生当時の天丼を再現!(2019.10.06)
- BIZARRE EDIBLE PLANTS--Unknown Delicacies--(2019.07.17)
- 八百善江戸東京ツアー 向島編・続(2019.02.10)
- 大江戸味ごよみ2019(2018.12.06)
- おいしい彩り野菜のつくりかた-7色で選ぶ128種(2018.06.10)
「伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事
- はじめまして牧野野菜です。(2021.08.02)
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- 伊吹大根の「ぜいたく煮」(2020.06.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント