果物教室① 柑橘
■南柑20号 愛媛県 真穴産 糖度13.3
「南柑20号」は、大正15年(1926年)に宇和島市のみかん園で発見されたもの。11月中・下旬に成熟し、一般的に糖度は11~12といいますから、真穴の13.3はやはり高いですね。じょうのう膜が薄く、袋ごと食べられます。やはりみかんはそうでなくちゃ。
■早生 和歌山県 橋爪農園 糖度14.1
みかんといっしょに紙が展示されていました。そこに書いてあったこと。
★恵まれた立地条件と気候★ 紀伊水道より2~3km程度はいった温暖な場所で標高50~200mの南向き斜面に位置し秩父古生層が地表に現れた数少ない温州ミカンの産地です。
★まごころ味★ 上質の魚粕を使用したオール有機質肥料で環境にやさしいコクのあるまろやかな味づくりを行なっています。
★果実の白斑について★ これは物理的にみかんの味と貯蔵性を高めるために使用しています。石灰と硫黄の混合剤ですが、どちらも食品添加物に認可されています。日持ちをよくするために食べるまで拭きとらないでください。
へーえ。この白い粉のようなもののことね。「きゅうりのブルームは農薬だなんていうウワサが流れて、きゅうりはピカピカで皮のかたいものになってしまった…」という話がひとしきり出ました。
■早生 熊本県 夢未来 糖度13.5
ネット情報によると、正式のブランド名は<夢未来くまもと>。光センサー非破壊選別システムを備えた選果場で選別されたもので、品種は「ハウス」「極早生」「早生」「青島」「白川 」「今村」等の温州みかん。今回はその中の、「早生」です。産地は熊本県河内町が中心。金峰山麓の西南、有明に面した、なだらかな石段のみかん園とのこと。
■させぼ温州 長崎県 させぼ 糖度15.5
「出島の華」として知られている、果皮の色が濃くて糖度の高い温州みかん。昭和50年(1975年)に、長崎県佐世保市のみかん園で、‘宮川早生'の枝変わりとして発見されたのだそうです。私も前にデパートで発見してコーフンしちゃった。
■デコポン 熊本県 熊本果実園 糖度12.9
昭和47年(1972年)に、国の果樹試験場で‘清見'ב中野3号ポンカン'を交雑し、育成したもの。最初、姿が不揃いで奇形果が多く外観に問題あり、として品種として選抜されなかったのです。ところが味がすごくいい。そこで、熊本県が作って広めたわけ。「世界の柑橘のなかで最高の品質」と間苧谷先生も太鼓判!
「デコポン」と名乗るには、日本園芸農業協同組合連合会傘下の会員で、系統出荷を行ない、果実品質が糖度13%以上、酸度1%以下、でなければならないのだ。ところが、人気が出ると、お店には生産量をはるかに超えた「デコポン」が並ぶ。「表示違反ですよ」と先生。そのことでデコポンの人気が落ちることを心配してらっしゃいました。
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