〔野菜の学校〕2月-3 ごぼう
A 関東地区のごぼう
柳川理想
茨城県 JAなめかた産
「長さ約1メートル、直径2~3センチ。長根ごぼうの代表品種。現在の主流」(市場の資料)。ネット情報によると「滝野川ごぼう」がモトになっている品種のようです。
授業で使った残りを家に持って帰りました。ささがきにして根菜のおつゆに入れたり、ピーラーで薄く切って菜っ葉の鍋に使ったり。外国のヒトは木の根を食べているような気がするそうですが、日本人のクサマはやっぱりごぼうの香りはいいなぁと思います。
B 九州地区のごぼう
山田早生
宮崎県 JAはまゆう産
「短形ごぼう。香りが強い。食感がやわらかい」と市場の資料。
新ごぼうです。確かにやわらかい食感でしたが、香りは柳川理想のほうが強い、という評価が多かった。
C 堀川ごぼう
京都府 全農京都産
「京都堀川で滝野川系ごぼうを特殊栽培。長さ約50センチ、直径6~9センチ。中に空洞があり、栽培に手間がかかるので、高価」と市場の資料にあります。
その特殊栽培について、『日本の野菜』(青葉高著 八坂書房)を引用すると
- 堀川牛蒡の特色はその栽培法で、9~10月に苗床に播種し、根が4センチほどになる翌年の6月頃それを苗として本畑に斜めに寝かせて植え付け、肥培を続ける。根は先端が切れているのでこれ以上に長くはならず肥大し、先端から根美出した側根も幾分肥大し、異様な形のゴボウになる
調理スタッフは、堀川ごぼうに鶏のひき肉を使ったタネをつめて、煮てくれました。味を含ませる時間が足りなかったかもしれませんが、関東の家庭ではめったにしない料理なので、受講生のみなさんには新しい味を楽しんでもらえたと思います。
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