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2008年2月21日 (木)

蜜る

Mituru02  「蜜る」で、「みつる」と読みます。
伊予柑ですが、ただの伊予柑ではありません。光センサーによって「糖酸度の設定値をクリアした」「糖度・酸度のバランスが最も優れた」系図正しき柑橘でござる。
ただ、「糖度・酸度の最も優れた果実」とはいうけれど、設定値は明らかにしないのね。「最も優れた」って、あいまいじゃありませんか? あいまいだから、なぜかそこに注意が行ってしまう。いいたくないのかなとか、発表できない事情があるのかなとか、数値が一定じゃないのかなとか。
と、いらぬ勘ぐりをされかねない昨今。どこが、なぜ「蜜る」なのか、もう少し具体的な説明がほしいな。

Mituru07   ともあれ、伊予柑のエリート中のエリートがこの「蜜る」くんです。でも、伊予柑にとって今はキビシイ時代なのだそうです。
愛媛県は伊予柑の栽培ナンバーワン。全国計6850haのうち5410ha(2005年)、つまり8割近くを占めています。果物教室の間苧谷徹先生は、「果物には栽培の適正面積というものがあります。これは愛媛県の泣き所でしょう。頭が痛いんじゃないですか」と。
なるほど。「蜜る」くんはきっと、そんなむずかしい時代の切り札なのでしょうね。でも…。
「伊予柑も、栽培面積が適正規模ならこの時代を生き抜いていけるのでしょうか」と聞いてみました。
「いや、むずかしいかもしれませんね」と先生。「とにかくじょうのう膜が厚くてかたい。これは大きな欠点です。いま、中晩柑にはたくさんの新種が出ており、これからも登場するでしょう。伊予柑は、もう今の時代のものではなくなりつつあるんです」
皮がむきやすいこと、じょうのう膜が薄くて袋ごと食べられること、タネがないこと、食べて手が汚れないこと。その上でジューシーで香りがよくて糖酸度のバランスがとれていること……。柑橘たちもたいへんだ。

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コメント

こんにちは♪
「いよかん頑張れ派」のスエヒロガーリーです。
苦難は多く形勢が不利なのですが(笑)、とはいえ、こんなに何十年も長く全国ナンバーワンの生産量を誇る柑橘ってないんです。品質だって決してブレていない。(もちろん一部の良いものに限る)
甘くて食べやすい新品種が、矢のように次々誕生しますが、そのうちの何個が伊予柑のように息の長い柑橘としてこの先何十年も生き残るかは、やはり疑問です。
伊予柑の樹を切って、新しい柑橘に飛びつく生産者さんが後を絶ちませんが、小さく「伊予柑ファイト!」とエールを送りたいのです♪

投稿: スエヒロガーリー | 2008年2月21日 (木) 19時54分

■スエヒロガーリーさん
私のまわりは(私も含め)伊予柑のファンがいるので、この季節に伊予柑がなくなるって、ちょっと考えられません。
間苧谷先生のお話は、果物の消費を拡大するにはどうしたらいいか、ということとつながっていると思います。
たまたま今日の打ち合わせで、果物をぜんぜん食べないヒトがけっこういる、ビックリ! という話が出ました。フルーツが豊富なそちらでは考えられないかもしれませんが、東京では珍しくないというのです。そういう人たちに食べてもらおうとしたら、食べやすくて甘いものになってしまうのかもしれませんね。
でも、どれもこれも甘くて食べやすくなってしまったらそれぞれの個性はどこへ行っちゃうんでしょう???みんな優等生だなんて、つまらない世の中だと思います。

投稿: クサマヒサコ | 2008年2月21日 (木) 22時00分

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