サルシフィ
- サルシフィ
- 分類:キク科バラモンジン属
- 原産地:代ロバ何部
- 別名:バラモンジン(ムギナデシコ)
- 英名:salsify, oyster plant, vegetable oyster
- 仏名:sasifis
- 和名:西洋ゴボウ
日本のゴボウもキク科ですから、親戚であることは確か。
『西洋料理百科』には料理法がいくつか出ています。
その中に【モンフェルメイユ風サラダ】というのを見つけました。すごく立派な名前なのに、なーんだと思うくらい簡単。
- モンフェルメイユ風サラダ
ゆでたサルシフィ、ゆでたじゃがいも(サルシフィの約半分)、アーティチョークの花芯を混ぜて、ヴィネグレットソースであえる。固ゆでたまごのみじん切り、刻みパセリであえる。
アーティチョークはないから入れず、ゆで卵は制限されているからパス、刻みパセリもなし。サルシフィは100グラム足らずだったので、じゃがいも(シェリーという赤皮のタイプ-写真まん中)とのバランスは逆転しちゃった。ずいぶんモンフェルメイユから遠くなっちゃったな。じゃ、遠くなったついでに、オニオンヌーボー(写真右)を入れちゃえ。で、オリーブオイルのドレッシングであえました。
サルシフィを切ったときの印象は、水分がけっこう多い感じ。切り口からすぐに乳液が出てきます。これはゴボウと大分違うね。
ゆで方はイギリス人(『西洋料理百科』の著者ジェイン・グリグソン)とフランス人では違うらしい。
この本によると、フランス人は洗うときに皮をこすり落として(ということは日本人のゴボウと同じか?)あく抜きをするために酢水に浸けておく(ここも!)。それから5~8センチ長さに切り、最低1時間ゆでるのだそうだ。
ジェイン・グリグソンは、皮ごと塩水でゆでれば十分。時間ももっと短くてよい、という。
私はイギリス方式。ただね、ゆでてから皮をむくのがけっこう難儀でした。次回はむいてからゆでよう。
サルシフィはクセがある、っていろんなところに書いてあるんだけど、食べてみると全然なかった。独特の香りはありますが、わりあい素直な味なんじゃないかと思う。
全然オイスターっぽくもないね。『西洋料理百科』にも
「オイスタープラント」と呼ばれたり、「ベジタブルオイスター」と呼ばれたりします。ある専門家の話では、牡蠣のような味がするためだということで、サルシフィが安く手に入った頃、牡蠣の代わりにミートパイに入れていたと言われています。かつては牡蠣の味がしたかもしれませんが、近代種にはそうした風味はありません」
と書いてありました。私もそう思う。。
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