新しょうが
新しょうがは、タネ(親)しょうがから出てきた新しいしょうがのうち、収穫してすぐ食べるものを指します。収穫したら出荷せずに貯蔵したものが、ヒネしょうが。「ヒネ」というコトバのイメージが悪いので、最近は「貯蔵しょうが」と呼ぶのが一般的とか。貯蔵ものの中の優等生を親にして、そこからまた新しょうがが生まれる、というように繰り返されるわけです。
しょうがはインドを中心とした熱帯アジアが原産地で、日本には3世紀までに中国から伝わった、という古い野菜です。原産地が熱帯ですから、日本の産地も暖かいところが多く、収穫量日本一は高知。続いて、千葉、熊本、和歌山、宮城の順。写真は、高知県春野で獲れた新しょうがです。しょうがを冷蔵庫で保存すると「風邪をひく」といわれるのも、もともと熱帯生まれだからです。
新しょうがは傷みやすいので、新鮮なうちに使い切ってしまおうと使い方を探してみました。いろいろあるしょうがのレシピのうち、作ったのは、定番の甘酢漬けのほか、炊き込みご飯もどき混ぜごはん、浅漬けなど。
■甘酢漬け↓
お寿司のガリです、薄切りを熱湯に通して、甘酢に漬けておくと、きれいなピンク色に染まる。甘味と酸味を、好みのバランスにできるのが、自家製のいいところです。
■混ぜごはん↓
炊き込みごはんのレシピにしょうがといっしょにサンマを使うものがありました。おいしそうですが、生のおさかなでは面倒かもしれない。そこで、冷凍ごはんと新しょうがにアジの干物で混ぜごはんにしてみました。
冷凍ごはんは、解凍されて少し温かくなるくらいまで陳します。アジの干物は お酒をふって火が通る程度にチン。骨と皮をはずして適当にほぐします。解凍されたごはんの上に、ほぐしたアジと新しょうがの細切りをのせてラップし、もう一度チン。できあがったら混ぜて、上に青じそのせん切りをのせればOK。
けっこう好評だったので、もう一度やってみました。2回目は、キンメダイの干物と作ったばかりの新しょうがの甘酢漬けで。お魚と新しょうがのピンクがなかなかきれいでした。
これ、冷凍ごはん、新しょうがの甘酢漬けか冷凍があれば、プラス干物で、チンだけでできます。骨をはずすのがちょっとナンギかも知れないけれど、どっちにしても食べるときは骨をはずすわけだから…。
■浅漬け↓
お相手はきゅうりとかぶです。
しょうがは冷凍できるので、残りは薄切りと細切りを、使う分ずつ小分けにして冷凍しました。まるのまま冷凍しておき、そのまますりおろしてもいいそうです。どれも解凍せずに、料理に使います。
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