ビエトラのケーキ
「ファットリア葦毛(いもう)の里っていう農園で作っているイタリア野菜よ」と、ビエトラの赤と白を高広青果のヨシエさんからいただきました。
この白い方は、芦澤正和先生の『花図鑑・野菜』(草土出版)、「フダンソウ」の項に掲載されている写真の野菜です。その解説に「西洋種(白茎)」と出ていますから、白い方が一般的なのかな。
前にこれと同じ野菜を「スイスチャード」という名前で売っていて、買って食べてみたことがあります。それは茎の色が赤や黄色だった。
さて、ケーキ。茎の赤いビエトラ・ロッソを使いました。ビエトラの(洋の)レシピもふだん草の(和の)レシピも、まずゆでてから料理することが一般的のようです。
ビエトラ・ロッソをカットしてゆでるとお湯が真っ赤。色素が出てしまってなんだかもったいないような。でも、この段階ではまだ茎は赤かった。
みじん切りのたまねぎをよく炒めたところに、ゆでたビエトラとゆでてつぶしたポテトを投入し、たっぷりのパプリカ、にんにくとパセリのみじん切り、水、塩、こしょうを加えて混ぜます。混ざったら火を止めて溶き卵を加え、型に入れてパン粉を振って、オーブンで焦げ目がつくまで焼きます。
野菜をゆでたり、マッシュしたり、カットしたりしておけば、あとは炒めて混ぜて焼くだけという簡単なもの。パプリカをたっぷり使う(私は大さじ1入れた)のがポイントです。
「ひなびた」とか「素朴な」というコトバが似合う味。
これ、じゃがいもの代わりにチーズと生クリームを使ったら、キッシュになるじゃないの、と思ったら、ひなぎくきつねに<エルバツィオーネ>というメニューがありました。
- <エルバツィオーネ>
エルバはハーブの意味。イタリアの「青菜のキッシュ」の総称です。ほうれん草やビエタといった季節の青菜と、ハーブ、チーズミックス(リコッタチーズ 卵 生クリーム)をまぜてタルト生地に流し、パルメザンチーズをかけて焼きます。
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