鵜渡河原きゅうり
山形野菜三昧旅行から帰った御倉多公子さんのおみやげは、鵜渡河原きゅうり。よくあるきゅうりではなく、ピクルスになったのをみかける、ずんぐりした姿です。お手製の芥子漬けにしてくださいました。
鵜渡河原きゅうりは、「酒田きゅうり」「大町きゅうり」とも呼ばれるシベリア系の品種。古くから山形県酒田市で栽培されていたそうです。「漬物用として良質」と、青葉高先生(『日本の野菜』)。
鵜渡河原きゅうりには苦みがあって、御倉さんいわく「芥子漬けがいちばん苦味が生きる」。使う芥子も特別です。東京で手に入るナショナルブランドものではなく、「地元では当たり前に売っている和カラシ粉」とか。一般的なナショナルブランドものを使うときは、「ほんのちょっとでめちゃ辛かったので、注意してください」。
芥子漬けの材料は、鵜渡河原きゅうり、芥子、砂糖、塩。きゅうり以外の材料は「粉状だから、そのブレンドをキュウリにまぶしておくと、一晩で 水があがってチャポチャポになります」。それがこの状態↓
苦いものと苦くないものがあるらしく、私がいただいたのはけっこう苦かったけれど、ぜんぜん苦くなかったという人もいました。
断面が三角形になるのも特徴。皮がやわらかい、というか、果皮が独立した存在として主張しないというか…。果皮・果肉が一体になって作り出すしなやかな歯ざわりは、昔のきゅうりの漬けものに似ています。
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