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2008年10月15日 (水)

[野菜の学校] 栗

10月の[野菜の学校]の旬の野菜は「栗」。6種類を展示、そのうち4種類を試食しました。じゃがいもの食べくらべに続いて栗の試食はツライのではないかと思いましたが…。
私は、栗きんとんとかマロングラッセとかモンブランは好き。でも生栗にはあまり興味がなかった。[野菜の学校]に登場した栗をみて、ずいぶん種類があるんだなぁと思い、ウェブと『旬の食材』(小学館)で調べてみました。

A 筑波 茨城産↓A_tukuba
・中生
・果形:短三角 頂果尖る。
・農林省農業技術研究所園芸部で、岸根X芳養玉(はやたま)を交雑した実生のひとつ。1959年に命名登録。
・クリ需要期に収穫できる中生種では、最も優れており、全国で広く栽培。

B 銀寄(ぎんよせ) 茨城産↓B_ginyose
・中生
・果形:楕円形
・皮色:淡褐色。
・大阪府豊能郡能勢町原産の偶発実生。銀由、銀芳、銀吉、銀義などの異名があったが、大正2年の栗品評会で名称統一。

C 利平 茨城産↓C_rihei_2 
・中・晩生
・果形:楕円形
・皮色:濃褐色
・現在の岐阜県山県市に生まれた土田健吉という人が、1940年に中国産の栗とかけあわせて作ったとか。岐阜県で非常に人気のある栗。

D 丹波 京都産↓D_tanba
・晩生
・京都丹波地区で生産
・丹波栗は、日本書紀にも出てきちゃうというくらいの由緒正しき栗。品種はいろいろですが、丹波で育てば「丹波栗」なのだそうです。

E 石鎚 茨城産↓E_isizuti
・晩生種
・農林省園芸試験場で1950年に岸根X笠原早生を交雑した実生のひとつ。1968年命名登録。
・結実は良好で収量も多く、加工用品種としてもすぐれる。

参考「小布施栗」 長野産↓F_obuse
・小布施栗は600年の歴史があり、お米の代わりに「栗年貢」を納め、なかでも最上の栗は「御献上栗」として幕府に献上したそうです。
・写真は御倉多公子さんが「参考に」と持ってきてくれたもの。

6種類あるうち3点が茨城産です。「筑波」「石槌」を開発したのは茨城県つくば市にある農林水産省果樹試験場。栗というと小布施とか丹波を連想していましたが、生産量は圧倒的に茨城県が多いのだ。
栗の産地として知られる丹波も小布施も、本当はお米を作りたかったのでしょう。けど、山地だったり気候が合わなかったりして、お米の代わりに栗を作っていたわけです。栗はお米のようにおなかがくちくなるし…。雑穀のようなものだったのではないかと思います。

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