にんじんのサラダ オレンジ風味
にんじんはスライスしてボウルに入れ、塩をしておく。オレンジはナイフで厚く皮をむき、果肉を薄皮からはずす。果肉を取り出した残りはしぼってジュースにする。ボウルのにんじんに、オレンジのしぼり汁、レモン、オリーブオイル、黒コショウ、塩を加えて混ぜ、水でもどしたレーズンを加える。ここにオレンジの果肉をカットして入れ、さっと混ぜて器に盛りつける。上にのっているのはイタリアンパセリです。
これ、作りたてもよいけれど、たくさん作ってマリネのようにしてもOKです。
にんじんは一年中出回りますが、秋のにんじんは北海道や青森県がメインで、昨年10月の東京中央卸売市場では、北海道産が取扱量ランキング1位でした。ちなみに、冬のにんじんは千葉県や茨城県産が多く、春から夏にかけて出荷されるにんじんは、徳島県や千葉県がメインです。
写真は北海道富良野で有機栽培された「ひとみ五寸」という品種。
さて、私たち日本人はにんじんを1年間にどのくらい食べるのでしょう。2004年の家計調査によると、にんじんに払ったおカネは全国平均2,278円、重量では8,662gです。にんじんは、だいたい1本200gから250gですから、1世帯あたり1年間に35本~43本買っていると考えていいでしょう。
日本中でいちばんにんじん好きの県は沖縄です。1年間に3,036円を支出、その数量は11,533g。ということは全国平均の1.3倍くらい、46本から58本ということになります。
一方、日本のにんじんの生産をみると、栽培面積、収穫量ともトップは北海道。沖縄県は栽培面積22位、収穫量19位です。なのに、消費は日本一。
沖縄の人が、「その理由はこれ」と教えてくれたのが、「千切り」というスライサーです。よくあるスライサーよりも刃が鋭くない。だから、カットした断面がシャープにならず、ギザギザしていて、味がしみこみやすいというわけです。
この道具でせん切りにしたにんじんを炒める、「にんじんしりしり」という沖縄の家庭料理があります。ポークランチョンミートやツナといっしょに炒めて卵でとじるのですが、にんじん嫌いも食べてしまうというマジックレシピ。にんじん消費ナンバーワンに相当貢献しているのではないでしょうか。
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