八百屋塾 山形の野菜
以下解説は、配布資料から。
- 肘折だいこん↑
・来歴 大蔵村の滝ノ沢地区を中心に、最上地区で栽培されてきました。秋に収穫したものを置き漬けにし、冬期間おいしく食べることが出来る神秘性のあるだいこんとして、自家消費されてきました。そして、その特徴が近年再評価され、注目されています。
・外観 首が赤紫色で、だいこんおろしにする際に皮ごとすりおろすことで、これまでのだいこんおろしとは違った赤紫色の発色を示します。
・品質 一般のだいこんと比較して、肉質がかたく、貯蔵性にすぐれ、ビタミンC、糖度が高く、栄養価に富む作物です。
・消費者の声 だいこんおろしの外観と食味についてアンケートしたところ(2008年11月産地研究室参観デー)、一般のだいこんと比較して、見た目が美しく辛いという感想が多く寄せられました。
- いづみた里芋
品種は土垂(どだれ)。9月から11月中旬まで収穫し、目揃え会等で品質の統一化を図っています。まるでクリームのような口当たり、その独特のぬめりは脳細胞を刺激し老化を防ぐガラクタン、食物繊維のマンナン、胃潰瘍の予防に効果があるといわれるムチンを主な成分としています。
↑※山形の方が芋のこ汁を作ってくださいました。いづみた里芋のほかに入るのは、牛肉、こんにゃく、ねぎ。好みでごぼう。他のものは味がにごるので入れないのだそうです。なるほど。おいしかった。
だれでもおいしく作れる芋のこ汁専用の調味料があり、おしょうゆのペットボトルみたいなものに入って売られているそうです。
- 泉田さといも生産組合
1864年頃、泉田地域は「泉田村」「指田村」「柳原村」「吉沢堤守」の村々で全81戸でした。「柳原村」は戸数わずか4軒だったことから「四ツ屋」と呼ばれ、洪水時の旅人救済の場として村として成り立っていました。いづみた里芋は、昔から「四ツ屋里芋」の名で代々親しまれてきたのです。
1850年には藩主戸沢正実公が、お供を従え遠乗りの際に四ツ屋に立ち寄られ、芋のこ汁を賞味したとの記録や、明治14年(1881年)明治天皇の東北巡幸の際、茶屋に立ち寄られたという記録も残っています。「四ツ屋の芋煮会」は、山形県馬見ヶ崎川原での「日本一の芋煮会」よりももっともっと歴史が長いのです。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- ティラミスチョコレート(2020.07.21)
「食」カテゴリの記事
- はじめまして牧野野菜です。(2021.08.02)
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
「八百屋塾」カテゴリの記事
- 宴の野菜度 押上「よしかつ」(2019.06.28)
- ガイニマイナ&マゲニマイナ(2019.03.04)
- 後関晩生、ごせき晩生(2019.02.04)
- きのこブックス(2016.12.17)
- 八百屋塾 まだまだ、なす③グローバルな個性派(2015.07.21)
「伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事
- はじめまして牧野野菜です。(2021.08.02)
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- 伊吹大根の「ぜいたく煮」(2020.06.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント