黒丸だいこん
ヨーロッパ種、イタリアのタネらしい。
佐々木寿さんの『まるごと楽しむダイコン百科』(農文協)には、次のような解説があります。
- ダイコンのルーツ
ダイコンの学名ラファヌスは地中海で使われた言葉であり、古代中国で書かれた『爾雅』(紀元前400年頃)に、ダイコンはルフ(※漢字が見あたらない)として登場し、やがて蘿蔔と呼ばれ、それはわが国で使われる「千六本」にあらわれる。このことは、地中海沿岸地方で使用されたラテン語のラファ(Rapa:カブに由来)が中国語に転訛して、日本語になったことをあらわしている。
これはダイコンが西から中国を経てわが国に伝わったことを物語り、ダイコンの原産地が地中海沿岸一帯、とくに東岸地帯から中央アジアを含む地域であることをあらわしていると考えられる(西山市三編『日本の大根』、須之部淑男『ダイコンを育てる』岩波書店より)。
ということは、原産地に近いところからやってきたタネなわけです。
日本のだいこんは品種の数が多い。昭和40年に刊行された『日本の大根』には109種類の写真が載っているといいます。数だけでなく、「特に変異の幅が大きい。たとえば大きさでは重さ10~40グラムの二十日大根から時には35キロもなる桜島大根まである(青葉高『日本の野菜』)」。で、外国人がビックリした。「特に守口ダイコンや桜島ダイコンなどは世界中の研究者を驚嘆させた(『まるごと楽しむダイコン百科』)」そうです。
そんなだいこん王国日本ですが、この黒丸だいこんは珍しいのではないかな。あるいは、地方を探せば似たものがあるのかしら。
タネ屋さんの情報に「サラダに使う」とありました。やってみよう。
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コメント
これ産直の店で見ました!!
すごい真っ黒~びっくりしましたよ~
私の住んでいる所では塩原大根って言うのが柔らかくて、みずみずしくて美味しいですよ
投稿: グーグー | 2008年12月 3日 (水) 18時20分
■グーグーさん
大根ってたくさん種類があって
各地にいろんな大根があるんですねぇ。
そちらのは「塩原大根」ですか。
一つ、おぼえました。
ありがとうございます。
投稿: クサマヒサコ | 2008年12月 3日 (水) 18時40分