ビーツ
『花図鑑・野菜』(草土出版)には、「ビーツ」はなく「ビート」という名前で出ています。私は、ビートではイメージがわかないのでビーツ。以下は『花図鑑・野菜』の抜粋。
アカザ科トウヂシャ属
原産地は地中海沿岸で、古代ローマ人は葉と根を食用にしていたと思われる。そこから地中海沿岸に広まり、現在のような赤いビートは16世紀にドイツで栽培されたと言われている。…日本には江戸時代の『大和本草』という書物に記載があり、この頃に渡来、また明治初期になって再び渡来したが、いずれも普及はしなかった。
私も、ボルシチしか知らないもんな。
でも、『西洋野菜料理百科』(河出書房)には、さまざまな料理が出ています。何種類かのボルシチのほか、スープ、パイ、サラダ、グラタン…。
下ごしらえの方法が2つありました。ひげ根がたくさんある場合は、たっぷりの水で塩ゆで。ひげ根が少なかったら、オーブンで蒸し焼き。
このひげ根は少ないほうなのではないかと、アルミホイルに包んで140℃のオーブンで45分。撮影するために半分にカットしたので、時間は短い。冷まして皮をつまむとむけます。
そのまま味をみてみると、思いがけず甘いので驚きました。ほうれん草の赤い根を食べているような、ちょっと土を思わせる匂い。これ、アカザ科の匂いなのかしら。でも、なかなかおいしい。サラダに入れて、オリーブオイルのドレッシングでいただきました。
これは根を食用にするテーブルビートですが、根から砂糖をとる工業用のビート「甜菜」の仲間ですから、甘いのは当然かも。
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コメント
またコメントすみません。
農業サイドの事情で、使用する用語や作物名は該当する学会が設定しています。野菜としてのビートは園芸学会がテーブルビートあるいはビート、糖料作物としてのテンサイは作物学会がテンサイあるいはサトウダイコン(作物名はカタカナ表記)。そのため農業関係者が記述するとビートになってしまいます。私のところでもお客様はビーツといわれる人がほとんどです。
植物としてのビートは属名種名までは、ビートも、テンサイ、スイスチャード(フダンソウも)も同じです。その下の変種の部分がそれぞれ異なります。
切り口がしましまに見えるのは、ビートに特徴的な物で、野菜の場合、肥大の様式が3つに分類されます。木部が肥大するダイコン・ルタバガなどアブラナ科、師部が肥大するのがニンジンなどセリ科、ビート型はアカザ科にのみ見られます。あのしましまはじつは木部と師部が交互に形成された物で、しまの濃く見える部分が木部、薄く見える部分が師部です。木の年輪とは異なります。
いろいろなビートは私のブログの11月28日の記事をご覧ください。
長々失礼しました。
投稿: たかなしまさと | 2008年12月24日 (水) 23時27分
食べ方忘れてました。
新鮮な若い物なら20分程度、根を切らず皮もむかないで箸が刺さるくらいまでゆでます。
ゆで上がりを、そのままゆで汁ごとつけて冷ますとしましまのビートは色がよく全体に広がります。デトロイトダークレッドはそのまますぐあげて、輪切りにしてサラダの付け合わせ(マヨネーズなどかける)、千切りにしてシーチキンなどと和える(なかなかすごい色になります)。
チオジアピンクは生を輪切りにして、フライパンでハムのように焼いて食べると、紅芯ダイコンの輪切りの焼き物のように食べられます。
投稿: たかなしまさと | 2008年12月24日 (水) 23時38分
■たかなしまさとさん
いろいろ教えていただき、ありがとうございます。
ブログ拝見しました。
「西洋野菜料理百科」に、いろんな色のビーツがあると書いてあったのですが、想像がつかなかった。
ホントにあるんですね。きれいですねぇ。
そういえば、ふだん草もちょっと土の匂いがしますね。私は、これはアカザ科の匂い、と思っています。
投稿: クサマヒサコ | 2008年12月25日 (木) 14時27分
はじめまして。
ビーツを調理していたら手が真っ赤になった、という内容のブログを書こうと思い写真を探しておりましたところ、こちらのブログの写真がビーツの赤さがとてもきれいにでているので、ぜひ借用させていただけたらと思いコメントさせていただきました。
(ブログ以外では使用いたしません)
よろしくお願いいたします。
投稿: orval | 2009年2月10日 (火) 05時03分
■orvalさん
はじめまして。
写真使用の件、了解しました。
ただ、一つお願いがあります。
どこかに、「撮影:クサマヒサコ」と
入れていただけますでしょうか。
よろしくお願いします。
投稿: クサマヒサコ | 2009年2月10日 (火) 08時36分
快諾していただき、ありがとうございます。
撮影者の名前の件、もちろんそうさせていただきます。
お名前とともにブログの名前を記載してそこからとこちらへとべるようにさせていただこうと思っております。
それにしても本当にどの野菜・果物も素敵に撮られてますね。
投稿: orval | 2009年2月10日 (火) 10時33分
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投稿: スーパーコピーウブロ時計 | 2020年9月 9日 (水) 08時21分