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2008年12月17日 (水)

ルタバガ

Rutabaga01 アブラナ科アブラナ属の異形の野菜です。原産地はアジア・ヨーロッパ北部、別名スウェーデンカブ、英語ではrutabaga,Swedish turnip,Russian turnip。(草土出版『花図鑑・野菜』)

『花図鑑・野菜』によると

日本には明治初年に渡来したが、当時は主として飼料用に使われていた。明治以前にも北海道や岩手で栽培されていたようだ。現在、主に北海道で少量生産されている。

切ってみました。↓Rutabaga04
あまり水分はなく、すごくかたい。包丁を入れるのがタイヘンです。かぼちゃと同じくらい入らない。切るとアブラナ科特有の匂いがします。薄くスライスしてベーコンとスープにしてみました。うーん、これ飼料用というの、わかる。

英文のウィキペディアには、ヨーロッパ大陸では第一次世界大戦の食糧難のとき食べたので、いまでも人気がない、というようなことが書いてありました。
いまは、にんじんとマッシュしてシチューやキャセロールに添えたりして食べるのがふつうらしい。
スウェーデンでは、ジャガイモとマッシュして“rotmos”と呼ばれる白い野菜のピューレにする。カナダではクリスマスのミンスミートに入れる。スコットランドでは ジャガイモとルタバガをマッシュした“neeps”と呼ばれるポピュラーな食べ物があって、国民的料理 “Haggis” は “neeps” とともに供される、と書いてあった(正確ではないが)。

読んでいくと“International Rutabaga Curling Championship ”という文字が目に入った。ん?国際ルタバガ・カーリング選手権? ニューヨーク州のファーマーズマーケットでおこなわれているといいます。写真を見ると、ホントにルタバガを使って、カーリング競技をするらしい。欧米ではずいぶん身近な野菜なんですね。

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コメント

はじめまして、いつもきれいな写真を撮る方だなあとうらやましく思っています。
ルタバガはスウェーデンの方言で(root+bag)という意味らしいです。イギリス英語でSwede(スウェーデンからスコットランドに入ってきたので)、アメリカ英語でrutabagaということが多いようです。
畑では、葉が気をつけないとヨウシュナタネと見分けがつきません。(ナバナののらぼう菜などに似ています)
包丁当たりが硬かったそうですが、三浦で秋まきで冬どりする場合、それほど硬くありません。黄金カブ(黄カブ)よりやや硬い程度なので、さくさく切れます。クサマさんのルタバガは収穫遅れか、貯蔵期間が長かったのではないでしょうか?あるいは輸入品でしょうか。写真を見る限りでは、だいぶ畑におかれていたように見えます。
料理屋さんは裏ごししてポタージュスープにされる方が多いです。普通のお客様にはジャガイモのようにお使いくださいと勧めています。あまりむずかしく考えないで、おでんなどに入れると、割とおいしいです。ただ、直売所では黄金カブより苦戦しています。個人的にはもっと売れていい野菜だと思います。

投稿: たかなしまさと | 2008年12月21日 (日) 23時00分

■たかなしまさとさん
いろいろ教えていただきありがとうございます。
なるほど、私がゲットしたルタバガは
収穫からだいぶ時間が経っていたのですね。
チャンスがあったら再挑戦します。
たかなしまさとさんのブログ、拝見しました。
写真、すごくきれいですねぇ。
お気に入りサイトのリストに入れさせてください。

投稿: クサマヒサコ | 2008年12月22日 (月) 06時44分

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