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2009年1月11日 (日)

中国野菜の安全基準

Tensin_kuri02上海空港で買った「天津むき栗」のパッケージの一部です。
「有機栽培栗」という文字、上にある葉っぱをアレンジしたマークは有機食品の印。下には「緑色食品 GreenFood」と書いてあります。 

上海市農業科学院の研究所でうかがったところによると、中国には農薬使用に関して3段階の基準があるそうです。

  1. 無公害食品:禁止された50種類の農薬を使わずに栽培
  2. グリーン・緑色食品:低農薬栽培
  3. 有機食品:有機を認定する機関によって認定された食品。認定機関には2系統あり、マークも2種類

旅のあとで研究員の方からメールをいただきました。それによると

  • 1(無公害食品)と2(緑色食品)の認定組織は国の組織ではなく第三者機関だが、実際の運営をみると国家の組織とあまり変わらない。理由は二つ。①経費がほぼ100%国から出ている。②人事管理が独立行政法人で公務員に近い。
  • 緑色食品の認定機関は一つしかないが、無公害食品の認定は中央政府下各省に認可資格を受けた組織があるため、数が多い。
  • 3(有機食品)の認定機関は国家の認定認可を受けた第三者組織。現地での話に出た二社だけでなく、他の認定組織も増えてきた。たとえば、中国科学院茶葉研究所は有機茶の認定の専門組織だし、ドイツのBCSなど外国の認定組織も入っている。
  • 国家農業部下の中緑華夏有機食品認証センターと国家環境保護部下の有機食品発展センターを比較すると、国家環境保護部下の有機食品発展センターの方が有名。なぜならば「the International Federation of Organic Agriculture Movements(IFOAM)」の認可を受けている。

なるほど。外国の認定機関が入っているということは、情報がオープンになっていると思っていいのでしょう。ある部分、むしろ日本のほうが心配になります。
さて、このパッケージ。↓Tensin_kuri01
「有機食品」と「緑色食品」という2つの基準が表示されているのはなぜなんだろう。単に「有機食品」というより強くアピールできるということなのかしら。

自分へのおみやげです。甘すぎず自然の味の栗でした。↓Tensin_kuri03_2

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