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2009年3月26日 (木)

なにわの伝統飴野菜

Dento_ame02 [野菜の学校2008]皆勤賞はこちら。豊下製菓株式会社という大阪のお菓子屋さんが作っている<なにわの伝統飴野菜>です。

Dento_ame04 パッケージの裏に貼ってある表示によると

品名:有平糖
原材料名:砂糖 水飴 天王寺蕪(てんのうじかぶら) 毛馬胡瓜(けまきゅうり) 金時人参 勝間南京(こつまなんきん) 水茄子 田邊大根(たなべだいこん) 河内一寸空豆(かわちいっすんそらまめ) 玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり) 天満宮前大根(てんまみやのまえだいこん) 芥子 抹茶 着色料(クチナシ アントシアン カロチノイド 竹炭)

原材料名に、なにわの伝統野菜の名前がズラリ。ということは何かエキスのようなモノが入っているんでしょうね。なめてみて「これは確かにキュウリ」とわかるかどうか…。でも、これ、かわいい。伝統野菜を知らせるのにすごくいい方法かもしれない。Dento_ame06

飴を入れてくれた茶色い袋の表面には名所図が描かれています。Ameyasai01

裏にはなにやら解説。

大阪は昔より商業や水運が盛んでした。そんな大阪には国内はもとより、諸外国の美味しい食材や珍しい食材も集まり、仕出し屋や料理屋の出現によって、独自の食文化が発達しました。
また、なにわの地は淀川や旧大和川の支流が運ぶ土砂と海退(かいたい)によって,野菜の生産に適した砂質土壌でしたので、野菜にもたくさんの名物が生まれました。
 毛馬胡瓜のふる里は与謝蕪村のふる里でもあり、四天王寺周辺は蕪(天王寺かぶら)の一大産地、「名物や蕪のなかの天王寺」です。『去来抄』では木津の堀割に根深(ねぶか:ネギのこと、別名:難波)が浮かび、金時人参(別名、大阪人参)や石川小芋は、全国の居酒屋のお品書きでお馴染みです。勝間南瓜は今東光の小説以降姿を消していましたが、平成十二年に探し出され、「中風封じ」の復活です。大阪しろな(別名、天満菜)はお揚げさんとたいて、なにわのお番菜(ばんざい:日常のおかず、副菜)の現役。水茄子(泉南地域で作られている)も大阪人にはお馴染みさん。田辺大根も越瓜(しろうり)も独活(うど)も慈姑(くわい)も、かつては大阪の旬を彩(いろど)っていました。
 なにわの伝統飴野菜は、そんな野菜たちの復活を願って、その旬の風味を、有平糖に重ね合わせました。ちょっと年輩のお人なら「そない言うたら、こないな味やった。」若い方なら「へぇぇ、昔の野菜てこんな味やったん。」そないな事を思うて、食べていただけたらうれしおます。
                   十八屋弥兵衛敬白

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