馬込半白
馬込半白は、華南系=黒イボ系の品種。「馬込」という地名がついているのは、大田区馬込で生まれ、栽培されていたからだそうです。
大田区の記念碑に書かれている説明によると
馬込村では昔から大井節成が多く栽培されていたが、明治33年(1900年)ごろに白い部分の大井、独特の性質をもった馬込半白がつくられた。市場価格も高く、馬込の特産品になった。…(略)…馬込半白がこの地で栽培されたのは昭和38年(1963年)ごろまでである。
私は、ソウルに行ったとき、半白きゅうりにずいぶんお目にかかりました。きゅうり売り場の半分くらいは半白だった。日本では、いま市場に出回っているきゅうりの9割以上が白イボ系といいますから、ほとんどみかけません。でも、最近伝統野菜をつくる農家が増えてきたんですね。季節になると、直売所などに出ているそうです。
- [野菜の学校]での稲山光男先生のお話。
ヒマラヤ南部で誕生したきゅうりは、西と東に伝わり、ヨーロッパのきゅうりとアジアのきゅうりに分かれた。中国で華南系品種と華北系品種が成立。日本には10世紀前に伝わったとされる。華南系と華南系はイボの色が違い、華南系は黒イボ、華北系は白イボ。白イボがブームになったのは、戦後。稲山先生は白イボきゅうりの普及に力を入れたとおっしゃっていました。
馬込半白を1本もらったので、普通のきゅうりといっしょに、和風ピクルスにしました。果皮は思ったよりかたかった。色は、普通のきゅうりの濃いグリーンと合わせると、涼しそうでよいと思いました。
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