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2009年7月 9日 (木)

日本のふるさと野菜

Furusatoyasai_2 日本のタネ屋さんの集まり、(社)日本種苗協会が出版した『日本のふるさと野菜』という本をいただきました。

この本は、協会の機関誌『種苗界』に2年間にわたって連載された記事を、編集したものだそうです。索引には833の品種名!へーぇ、こんなにあるんですね。品目別に分類されているのも興味深い。
地方別に北から南へ、日本全国の地方野菜が網羅されています。伝統野菜に注目が集まっているいま、タイムリーです。
発刊にあたって、協会の会長、瀧井傳一さんはこう述べています。

 ……現在、日本の市場に栽培、出荷されている野菜は、約30科150種類程度と推定され、この数は新野菜の導入などにより、まだ増加傾向にあります。これらの大部分は、外国から伝来・導入され、長い歴史のなかで日本の風土になじみ、定着してきた野菜ということができ、国内で選抜・固定が繰り返されて多くの「地方野菜・地方品種」が誕生し、日本の食文化を形成してきました。
 そうしたなかで、1960年代の日本の高度成長期には、都市への急激な人口集中による需要を満たすため「大規模生産・大量供給」が求められて、急速に品種の単純化が進み、その過程で、多くの地方野菜、いわゆる「ふるさと野菜」が減少するという問題が生じてきました。
 一方1990年代になると地方の時代が叫ばれるとともに、個性的で昔なつかしい“ふるさと野菜”が地産・地消とともに見直され、朝市や道の駅などで人気を博するようになりました。加えて、地方野菜は遺伝資源としても重要な財産であるという認識が広まり、国や県の公的研究機関による保存・維持等も盛んになってきているとのことです。
 このように、日本の食文化の大きな転換期にあたり、当協会では、全国の小学生を対象に、食を選択する判断力の養成、感謝の心の醸成、地域固有の食文化の推進等を目的として、「食育推進プロジェクト」を開始しており、そのなかに“ふるさと野菜”の栽培・収穫・調理を組み込んでいくこととしております。そうした意味で、“ふるさと野菜”を紹介した本書が、プロジェクトの円滑な実施の一助となれば幸甚です。……

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"値段も比較的手頃なものが揃っています。マグロを食べるというよりも見て楽しむのが場内市場になります。築地のマグロを送れば喜んでもらえることは間違いないでしょう。場内・場外市場でたくさんのマグロ料理を食べることができます。場外市場でマグロを楽しむのであれば、お寿司か丼がお勧めです。... [続きを読む]

受信: 2009年7月 9日 (木) 18時58分

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新野菜について解りやすく説明したサイトです [続きを読む]

受信: 2009年7月27日 (月) 09時58分

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