沖縄のパイナップル②ゴールドバレル
大田市場で開かれた「果物新品種プラットフォーム」に登場した、沖縄産のパイナップルです。
「ゴールドバレル」は「黄金の樽」という意味、外観からのネーミングでしょう。重量は1400g以上あります。「ソフトタッチ」の850gに比べて、すごく大きくて立派。
食べると、ちょっとパイナップルじゃないみたい。特有の繊維の感じがあまりなくて、やわらかい。味は酸味がなく、えぐみもなく、甘く、ジューシー。いつも食べているフィリピン産に比べると、素直ないい子です。東京にも出てくるといいな。
このゴールドバレル、高度な栽培技術が必要なため、試験中止を検討していましたが、ベテランの生産者から品種登録の強い要望があって今年品種登録した、と聞きました。
- 栽培状況
・2009年時点で1ha
・沖縄本島において露地およびハウス栽培で拡大中 - 来歴・特性など
・1989年(平成元年)に沖縄県農業研究センター(パインアップル育種指定試験)で交配、育成
・2009年3月(平成21年)3月に種苗法に基づき品種登録
・クリームパイン×McGregorST-1
・収穫期:7月中旬
・果実の形:円筒型
・重量:1400g程度
・果皮:黄褐色
・果肉:黄色
・糖度:16%
・酸度:0.6%
・日持ち性:5日程度
むかし食べたパイナップルは缶詰でした。すごく甘くて濃厚で、あまり好きではなかったのですが、最近、皮と芯を除いたフレッシュなパイナップルが出てきて、よく買うようになりました。
沖縄のパイナップルも、もとは加工原料として作られていました。輸入品との競争がキビシクなり、1989年に生食用パイナップルの育種が始まった、といいます。生食用はそれほど古くないんですね。その成果が、新品種「ソフトタッチ」や「ゴールドバレル」というわけです。
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