黒田五寸
[野菜の学校]の受講生に野口種苗におつとめのかたがいて、伝統品種やおつきあいの農家が自家採取した種の作物など、テーマ野菜にあわせた「飛び入り」を持って来てくれることがあります。
この黒田五寸もその一つ。種の缶詰とともに展示しました。
本種は長崎県大村市に栽培されていた品種より黒田・吉田両氏が40数年前より選抜育成し、??試験場係官種苗商社の指導監督の元母本を厳選採種した五寸人参系の白眉で品質の優秀性に於いてはすでに天下周知の品種です。
なるほど。でも、40数年前っていつから40数年前なんだろう。と思ってネットを見てみたら、大村市観光課のサイトがありました。
大正末期頃、大村市黒丸町の黒田正氏が日本農林社から丸山五寸を導入。長崎五寸も同地帯に栽培され、昭和10~20年に黒田・吉田両氏が採種を繰り返している間に自然交雑したものを、肩部、尻詰まり、芯のいろ等を改良して育成されました。昭和48年には、全国の人参指定産地全面積の約50%で黒田五寸が栽培され、昭和35年には、黒田五寸原種育成会が結成され、現在会員が約70名います。
昭和48年というと1973年ですから、今から36年前は指定産地の約半分近くは黒田五寸だったんですね。知りませんでした。お見それしました。
※上の黒田五寸は、飛び入りの自家採種、自然栽培。下は栃木県JAはがので作った黒田五寸。
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