平田赤ねぎ
山形在来作物研究会フォーラム2009の前に、バスで「現場見学会」に行きました。余目・亀ノ尾の里記念館→平田赤ねぎ生産地→産直めんたま畑→山形大学というコースです。
■ねぎ畑で
左は平田赤ねぎ生産組合長の後藤博さん、右は山形在来作物研究会会長の江頭宏昌准教授
■向こうに見える白い山は鳥海山
こんなに美しく見えるのは珍しいとか。前はにらの畑です。
平田赤ねぎは江戸時代から栽培されてきた一本ねぎ。その由来は…、こんな話がパンフレットに書いてありました。
北前船による交易が盛んだった江戸時代末期、山形県内陸部と酒田港のある庄内地方との物資の往来は最上川の水運で行われていた。あるとき、平田の飛鳥地区の船着き場で、渇水のため足止めされて困っていた上方の商人に、地元の人たちがわき水を差し出してもてなした。そのお礼に、赤ねぎの種を置いていった。それを農家が大切に守り育ててきた。
当時から伝わる栽培方法は、次のようなものでした。
- 8~9月 種まき
- 翌年4月 稚苗を仮植
- 8月 苗を土の上に斜めにおいて定植
- 10月中旬から降雪前(12月)まで 収穫
この栽培方法では1年以上かかりますし、地下の部分が曲がってしまいます。食味は、曲がっている方が(ストレスがかかるので?)まっすぐなねぎよりもよいのだそうですが、市場で売るにはむずかしい。そこで、茨城の赤ねぎの産地を見学するなどして、下記のように変えて、まっすぐな赤ねぎを作る方法が確立されたといいます。
- 2~3月 種まき
- 4~5月 定植
- 10月中旬から降雪前(12月)まで 収穫
■土寄せ
まっすぐな赤ねぎに育てるために、左右対称に土を寄せている。
■前の日、イル・ケッチャーノで
交流会で出てきた「ハタハタのサラダ」に平田ねぎが使われていました。確かにやわらかく、甘く、美しかった。
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コメント
草間さん、こんにちわ。
おぉ!山形大学の在来作物フォーラムに行かれたんですね!私は在来作物こそ専攻してませんでしたが、山大農学部出身なもので、鳥海山の景色などなんとも懐かしいです。庄内はホント、おいしいものの宝庫ですね。久しぶりに行きたくなりました◎
投稿: 伊藤毅史 | 2009年12月26日 (土) 12時45分
■伊藤毅史さん
山形大学農学部って、
青葉高先生の本を読んで以来の憧れでした。
といっても、私は、土に親しむにはどうも虫が苦手な
情けないやつなんですが…。
ともあれ、今回の山形行きは、おいしくて楽しくて
とても充実した2日間でした。
投稿: クサマヒサコ | 2009年12月26日 (土) 22時47分