浮島大根
資料をまとめてみると
- 明治時代頃から茨城県稲敷郡浮島地区で栽培されていた。
- この地の温暖な気候と砂壌土の地帯で、よいものができるので、お嫁さんが嫁ぎ先へタネを持って行っても、本物の浮島大根はできない。
- 辛みが少なく、柔らかで歯切れがよいので、主にたくあん漬けに加工されていた。
- 棍棒のようなカタチをしており、首が細く尻部が太い。
- タネは自家採種。ほかの品種と交雑しやすいので、できるだけ特徴がはっきりした個体を畑に植え直して花を咲かせ、4月頃タネをとる。
- 現在栽培している農家は30戸ほど。自家用に作っている。
北千住の八百屋さん杉本青果店では、季節の漬けものを作って売り出します。で、八百屋塾用に浮島大根のたくあん漬けを作って試食させてくれました。漬けものとしてはまだ浅いのですが、真っ白な根の部分はみずみずしく、緑の葉は柔らかかった。
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コメント
こんばんは〜松太郎ママです。

大根って昭和40年代頃で109種類もあったとは!びっくりです。今は品種改良が進んでいるのでもっとあるんですよね。私は畑で青首大根、金沢源助大根、黒丸大根、緑大根を育ててますが、機会があれば浮島大根も育ててみたいです。食べるほうも
クサマさんのブログで私の野菜や果物に対する見方が変わりましたし、伝統野菜にすごく興味をもち、育ててみたい野菜がてんこ盛りです!!それと日々の買い物や料理がとても楽しくなりました。クサマさんに本当に感謝です!!
来年もよろしくお願いします
投稿: 松太郎ママ | 2009年12月31日 (木) 20時35分
■松太郎ママさん
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
コメント、ありがとうございました。
大根の品種ですが、今はむしろ減っているといわれます。
というのは、たとえば今回の浮島大根の場合
よく見かける青首大根に比べて抜きにくそうな形でしょう?
一般的に伝統野菜は作りにくく、とれる量が少ないなど
農家にとっては必ずしも理想的な作物ではなかったようです。
でも、独特の風味があり土地の食文化に結びついているので
いま注目されているのでしょう。
家庭菜園は伝統野菜を残していく力になると思います。
イギリスには家庭菜園を中心に伝統種を残す活動があり
先日テレビで紹介されていました。
投稿: クサマヒサコ | 2010年1月 2日 (土) 07時48分
あけましておめでとうございます!!今年もよろしくお願いします
確かに浮島大根は引き抜きにくそうですね…だから生産農家や家庭菜園で作りやすい品種が生き残るわけですね…なるほど!種屋さんのカタログは作りやすいものが多いし、呼び名が違う同じ品種もありますから、昔に比べ減っているのもわかります。だけど伝統野菜は美味しいものが多いし、守っていきたいですね。
投稿: 松太郎ママ | 2010年1月 2日 (土) 15時46分