« 平田赤ねぎ | トップページ | [野菜の学校]さといも »

2009年12月26日 (土)

[野菜の学校]ねぎ

Junbi_negi 12月の[野菜の学校]、テーマ野菜はねぎ。
講師は、茨城のねぎの産地、JA岩井の内田芳美さんです。
スタッフが用意したねぎ、7品種、講師の産地でとれた「鍋ねぎ」と受講生の畑からの飛び入り「かぶねぎ」が加わって、全9種類になりました。食べくらべは、焼き8種類、生(これはキツイ!)7種類。

*以下解説は大田市場の資料から
■根深葱↓01nebuka02 01nebuka03
・産地:栃木 JA那須南部
・品種:夏扇3号(サカタ)
・特徴:関東地域では、主に白い部分(葉鞘)を食べる習慣があり、ねぎの成長にともない土寄せを繰り返す深植え栽培にて作るねぎ。関東ねぎの総称。(千住群)
◇当日はかった重量:518g/3本
※「白美人」ブランドのねぎという説明があり、スタッフは??? 「白美人」って軟白ねぎじゃないの? もっと白い部分が長くて細くて柔らかくて、生で食べても辛くない…。と思っていたが、そうじゃないらしい。JA那須で作っているねぎはみんな「白美人」なんだって。こんなフツーのねぎも「白美人」になっちゃうなんて、ブランド管理としてどうなんだろう。

■千寿葱↓02senju02 02senju03
・産地:埼玉 葱茂商店
・品種:元蔵(武蔵野種苗)
・特徴:江戸期より続く関東根深ねぎのブランド商品。合黒系、純一本太葱。(千住群)
◇当日はかった重量:444g/2本
※千寿ねぎはねぎ問屋が作ったブランド名で、ねぎ問屋を通ったねぎが「千寿」ねぎと呼ばれます。「千住」ねぎは品種の名前なので、「千寿」ねぎとはイコールではない。これまた紛らわしい。というか、紛らわしい名前をつけたわけだ。

■下仁田葱↓03simonita02 03simonita03
・産地:群馬 JA甘楽富岡
・品種:下仁田(在来種)
・特徴:群馬県下仁田町の特産。丈が短く生では辛味が強いが、煮ると柔らかくなり、まろやかな甘味がでる。(加賀群)
◇当日はかった重量:435g/2本

■仙台曲がり葱↓04magari02 04magari03
・産地:宮城 北国組合・仙台太白区生産組合
・品種:ホワイトタイガー 秋冬系(在来種)
・特徴:仙台市市内で白い軟白部分が大きく曲がった形態を持つ葱が栽培されている、葱畑の多くは地下水位が高く、通常の立ちめぎ栽培が出来ず、ねぎを横に寝かせて(やとい)と呼ばれる独特の作業を実施して作る。甘味と柔らかさが特徴である。(千住群)
◇当日はかった重量:g
※市場の資料(上記)には「ホワイトタイガー 秋冬系(在来種)」とある。でも、「ホワイトタイガー」という名前で、ねぎの在来種って珍しいなぁと思い、ちょっと調べてみたらタキイのタネだった。たぶんF1です。

■九条葱↓05kujo03 05kujo04
・産地:京都 JA全農京都
・品種:九条太(在来種)
・特徴:葉肉が長くて柔らかい葉ねぎを代表する品種、青ねぎともよばれる。京都九条地域の産地が有名である。(九条群)
◇当日はかった重量:太170g/3本 細60g/3本

■赤ねぎ↓06hirata02 06hirata03
・産地:山形 JA庄内みどり
・品種:在来選抜種
・特徴:山形庄内地域の砂質土壌地帯で栽培される、江戸時代から続く一本葱系の名物ねぎ。葉鞘部の外側が赤紫色で、辛みが少なく、柔らかい。
◇当日はかった重量:440g/3本
山形在来作物研究会フォーラム2009に行ったときに、畑で平田赤ねぎ生産組合長の後藤博さんにお目にかかり、お願いした赤ねぎ。

■越津葱↓07kosizu02 07kosizu03
・産地:愛知 JA愛知西
・品種:越津(在来種)
・特徴:愛知県津島市越事が発祥。軟白用栽培に適し、白根を特に長くすることが出来る。葉部も柔らかで葉ねぎとしても利用される。(九条群)
◇当日はかった重量:600g/3本
※関東のねぎみたいな太くて白い越津に、スタッフ一同またまた??? なんかイメージが違うね。「関東=白ねぎと関西=青ねぎの中間」といわれるねぎとは思えない。越津らしさがない。
学校の後で、東京事務所に問い合わせてくれたが、特に関東向けに別仕様の越津を売っているわけではないとのこと。最近は地元でもこんなねぎになっちゃったんだろうか。私が前に見た越津は、もっと細くて、青い部分が長くて、やわらかかった。

■鍋ねぎ↓08nabe02 08nabe03
・産地:茨城 JAいわい
・品種:なべちゃん葱(トキタ種苗)
・特徴:下仁田と根深一本ねぎを交配させたF1種。下仁田ねぎより耐寒性、耐病性にすぐれており、作りやすい。柔らかくなべものに最適。
◇当日はかった重量:560g/2本

■かぶねぎ↓09kabu01 09kabu02
・産地:東京 多摩市
・品種:不明。在来種ではないかとのこと。
・野菜を作っている受講生が畑から持って来てくれた飛び入り。

■平田赤ねぎ2種(曲がりねぎとまっすぐなねぎ)の展示Hirataaka
直売所「めんたま畑」でゲットしたもの。

|

« 平田赤ねぎ | トップページ | [野菜の学校]さといも »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

野菜の学校」カテゴリの記事

伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事

野菜(葉菜類)」カテゴリの記事

コメント

平田赤ねぎの種苗を入手したいのですが、手に入りますか?
 当方、〒395-0501 長野県下伊那郡阿智村浪合502番地で、標高1,000mの、積雪寒冷地です。よろしくお願いいたします。

投稿: 近藤庸平 | 2012年2月29日 (水) 14時42分

近藤庸平さま

平田赤ねぎは庄内の伝統野菜として育てられていますので、外へ出せるのかどうかわかりません。
下記へお問い合わせになってみてはいかがでしょうか。

◇平田赤ねぎ生産組合
【問い合わせ先】庄内みどり農業協同組合酒田園芸センター
TEL0234-23-4124
http://ja.midorinet.or.jp/
アドレスtoshikazu@ja.midorinet.or.jp

お役に立たなくて、ごめんなさい。

投稿: クサマヒサコ | 2012年2月29日 (水) 17時46分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [野菜の学校]ねぎ:

« 平田赤ねぎ | トップページ | [野菜の学校]さといも »