釈迦頭
岩佐俊吉著『熱帯の果物誌』(古今書院)には
バンレイシ類の果物は、その大部分が熱帯アメリカに原産したものであるが、うちバンレイシが最も広く分布して親しまれている。
とあって、「バンレイシ」という果物があり、その仲間の一群が「バンレイシ類」とよばれている。で、解説などを読んでいると、フルーツとしてのバンレイシのことなのか、バンレイシ群のことなのか、ちょっと混乱することがある。
『熱帯の果物誌』の記事をまとめてみた。
- バンレイシという名前は、中国の「レイシ」に似ているくだもので、南方から来たので頭に「蕃」をつけたもの
- 英語ではカスタードアップル
- バンレイシ類のなかで、チェリモヤ、トゲバンレイシ、ギュウシンリその他9種が栽培されている
- アテモヤはバンレイシとチェリモヤの交配種
- バンレイシは西インド諸島が原産地とされる
- バンレイシは古くからアジアに存在しており、いつ、どのように伝わったか、謎である
- 西インド諸島では一般的なくだもの
- キューバ、メキシコ、中米から南米にかけても重要なくだもの
- ブラジルでは導入したミランダ伯爵にちなんで「伯爵のくだもの」と呼ばれる
- インドからアラビア、イスラエル、エジプトに伝わった
- 東南アジアはもちろん、南中国でも栽培されている
- 太平洋諸島にも、広く分布。ハワイでもよく見られる
- オーストラリアのフルーツショップでも普通に売っている
- アメリカではフロリダで経済栽培に入っている
- 糖度は平均16%、ビタミンCにも富む
要するに、地球上の多くの南国で作られているということ。
吉田よし子・菊池裕子著『東南アジア市場図鑑』(弘文堂)には、熟すると「すばらしい香りを放つ」と書いてありますが、食べてみると香りも匂いも強くありません。甘さは糖度16%というほど強くなく、ほどほど。なめらかな果肉のなかにたくさんの固いタネが入っています。
これ、シャーベットにするといいかも…と思い、カットして冷凍庫に入れておき、スプーンですくって食べました。生より好きです。ただ果皮は取り除いて冷凍したほうがよかったかな。
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