健白だいこん
日本で栽培されているだいこんは500種類以上ある、とNHKの番組で言ってました。へーえ、ずいぶん多いんだ。お店に並んでいるのは青首ばかりだけど…。
500以上というのは地だいこんの種類ではなく、F1のさまざまな品種を含めて、でしょうか。いずれにしても日本のだいこんの9割以上は通称「青首」、タキイというタネ屋さんが1974年に発表した、「耐病総太り」という品種です。
耐病総太りは、甘くてやわらかい、みずみずしい、早く成長する、スッとした姿で抜きやすい。というわけで、作る人にも食べる人にも歓迎され、あっという間に日本だいこん界のチャンピオンになりました。
ところが一つ問題があった。それは、土から出ている部分は、果皮だけでなく身も青い、というか薄緑色になる。料理屋さんは、そこが困るのだそうです(NHKによると)。
そこで昨年5月、タキイが完成させたのが、土から上に出た部分も青くならない「白首」だいこんです。開発にかかった年月は10年間。辛かったり、水分が多すぎたり、試行錯誤の末に「健白」という品種が生まれた、といいます。これからあと何年かすると「耐病総太り」は衰え、「健白」が主流になるのでしょうか。
「健白、料理して食べてみたいなぁ」
「少なくとも、見てみたいねぇ」
というわけで、高広青果のヨシエさんが探してきました。健白だいこんを使ったたくあんです。写真↓は[野菜の学校]で試食したもの。
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