[野菜の学校]⑦食べくらべ
いろんな意見が出ましたが、加賀太を生で食べることに抵抗がある人はいませんでした。むしろ、「生の食感がいい」「塩とのなじみがいい」「ゼリー部分をいかして料理したい」など、好意的な感想が多く、講師の小畑文明さんは「金沢では生では食べませんよ。加賀太は煮て食べるものと決まってます」とびっくりしていらした。
京野菜の水菜は大株で加熱して食べるのが本来の姿だったけれど、小さく作って生食に向く食材に変えたことがブレークにつながったといいます。洗ってカットするだけで食べられる野菜って、やっぱり人気があるんですね。加賀太きゅうりも煮て食べなくては加賀料理ではない、などといわず、生でサラダに使える、とPRしてもいいのかもしれません。
■F1きゅうり
一般的なきゅうり。可もなく不可もない、食べ慣れた味です。
- 元西きゅうり
- 品種:シルフィー(久留米原種研究会)
- 産地:秋田県 JA羽後
- 特徴・来歴:ブルームレスきゅうり
■在来種きゅうり
昔のきゅうりのよさがあるという人もいましたが、苦みを指摘する人が多かった。「ブルーレスと比べ、あえて半白を残す理由はあるのだろうか」という人も。ユニークな姿に対しても、やや否定的な意見が多かったようです。
- 半白きゅうり
- 品種:固定種
- 産地:奈良県 類農園
- 特徴・来歴:果皮の半分が白い。かつてはよく作られた黒イボ系の品種
■ウリ
私は生でサラダに入れることが多いのですが、生でも案外いけるという人もいて、そうかフツーは漬けものにするんだと。独特のねっとりした食感がきゅうりと違う、うりときゅうりはぜんぜん別物なので比較できない、という意見も。
- 干潟白瓜
- カメリア あずまみどり
- 産地:千葉県 千葉みどり干潟
- 特徴・来歴:奈良漬け用の代表的品種
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