« [野菜の学校]⑤加賀れんこん | トップページ | [野菜の学校]⑦食べくらべ »

2010年6月20日 (日)

[野菜の学校]⑥五郎島金時

05gorojima02
「三大さつま芋というと、五郎島金時、鳴門金時、ベニアズマだが、ふかしてあったかいうちに食べると、一番が鳴門金時、次が五郎島、ベニアズマの順。冷えてからは、五郎島、鳴門金時、ベニアズマの順にうまい」と、[野菜の学校]6月の講師、小畑文明さん
五郎島金時と鳴門金時の品種はどちらも高系14号ですから、高系14号のほうがベニアズマ(農林36号)よりうまいってことですね。まあ、うまいってのは、好みとか食べ慣れた味という要素も大きいでしょうけれど。

加賀野菜それぞれの物語』(松下良著・橋本確文堂)によると

「五郎島金時」の特色は苗、肥料が統一されていることである。数年前(初版2007年)までは生産者によって異なる苗、肥料を使っていたため、人によって、畑によって味にバラつきがあった。そこで、苗・肥料を共通化することで、安定した品質の五郎島金時を出荷できるようはかったわけだ。

また、この本で松下さんは、1978年にキュアリング貯蔵法が導入されたことで腐敗するいもが減り、納屋に温床線と冷房設備を備えて低温貯蔵するようになって、周年出荷が可能になった、と述べています。で、「昨年9月に収穫したものが今まである」と小畑さん。だから、6月の[野菜の学校]でお目にかかれたわけ。

■配付資料より

  • ヒルガオ科サツマイモ属
  • 日本海に面した砂丘地の五郎島で生育されたのでこの名がある
  • 紡錘形で、皮色は紅色、肉色は黄白で外観がよい
  • 繊維質が比較的少なく、甘さが強い。(糖度10~12度)
  • 食物繊維は2.3g/100g
  • ビタミンB1、C、カロテンが豊富。ビタミンCは29mgでりんごの約7倍。でんぷんに包まれているため、焼き芋にしても29⇒23mgと損失量が少ない
  • 食物繊維とヤラピンが便秘予防に効果があり、大腸がん、高血圧、糖尿病予防に効果がある。ヤラピンは切ったときにでる白い液体で、腸の蠕動運動を促し、便を柔らかくする効果がある
  • 13~15℃の日のあたらない場所で保存し、冷蔵庫には入れない

■試食 五郎島金時のオーブン焼き
05gorojima04
確かに甘くホクホクしている。さつまいもが大好きというわけではない私がいただいても、悪くありませんでした。

  1. 五郎島金時は洗ってアルミホイルに包む
  2. 余熱から入れて約30分焼く
  3. 焼き上がったら、1.5cmの輪切りにする

|

« [野菜の学校]⑤加賀れんこん | トップページ | [野菜の学校]⑦食べくらべ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

野菜の学校」カテゴリの記事

伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事

野菜(根菜類)」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [野菜の学校]⑥五郎島金時:

« [野菜の学校]⑤加賀れんこん | トップページ | [野菜の学校]⑦食べくらべ »