[野菜の学校]②寺島なす
[野菜の学校]では、寺島なすと千両なすを食べくらべました。そこで話題になったのは、寺島なすのサイズです。
寺島なすは「蔓細千成(つるぼそせんなり)」という品種で、もとは卵くらいの大きさなのだそうです。それが千両なすよりも大きいのは、使ってくれる料亭やレストランの希望で、大きく育てているとか。
千両に比べて、果皮が厚くしっかりしています。果肉も緻密。果皮と果肉のバランスがとてもよくて、なす独特の風味がありました。
■配付資料から
- ナス科
- 品種:蔓細千成(つるぼそせんなり)
- もともと鶏卵くらいの大きさ
- なす特有の香りが強く、肉質は緻密、光沢のある黒紫色した実が特徴
- 名前の「寺島」は、墨田区東向島あたりを指す。かつては寺島と呼ばれ、早生なすの産地として知られていた。現在の「寺島なす」は、茨城県の農業生物資源研究所に保存されていた「蔓細千成」の種子から、2009年に復活したもの
- 「蔓細千成」は東京原産。「江戸なす」とも呼ばれ、江戸の東部で作られていた。早生種で茎が細く、たくさんの枝を出して、大量のなすを実らせたことから、この名がついた。京都のもぎなすはこの系統をひくものといわれている
- 水分93.2%、エネルギー22kcal/100g(食品成分表より)
- ナスの濃紫色はアントシアン色素、主に紫色のナスニンと青緑色のヒアシンで、鉄釘の鉄イオンやみょうばんのアルミニウムイオンで安定し、濃い青色になる
- 漬物用の小ナスではなく、千両なすなどと同じ使い方をする
- 茄子のヘタの先を取りのぞき。縦半分に切る
- 斜めに包丁目を入れ、斜めに2つに切り水にさらす
- 鍋にサラダ油を熱し、皮目を下に入れて炒め、水、砂糖、赤唐辛子を加え、落としぶたをして約8分煮る
- 醤油を入れて仕上げる
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