[野菜の学校]①江戸東京野菜
全国の伝統野菜・地方野菜を月1回、1エリア取りあげて勉強する今年度の[野菜の学校]。7月のテーマは江戸東京野菜です。お話は、[野菜の学校]顧問の大竹道茂先生。お話は興味深いエピソードがいっぱいです。
たとえば
- 江戸野菜は全国各地のタネから生まれた
江戸は人口が増え、野菜不足になった。参勤交代で江戸で暮らさなければならない地方の諸大名は国元からタネを取りよせ、江戸の下屋敷で野菜を作らせた。そのタネは下屋敷周辺の農家でも栽培され、やがて江戸の土地になじんでいく。つまり、日本全国から集まったタネの中から、江戸の風土にマッチした野菜が選ばれ、江戸野菜になっていったというわけ。 - 練馬大根が生まれたいきさつ
五代将軍綱吉は若いころ、原因不明の脚気になってしまった。占い師にみてもらうと、江戸城の北西にある「馬」という字のつくところで養生するようにとのお告げ。そこで、北西にある「下練馬」で静養。そのときに、だいこんのタネを尾張から取り寄せ、下練馬の農家に作らせたのが、練馬大根のはじまり。 - 小松菜という名前がついたわけ
八代将軍吉宗が鷹狩りのとき、いまの新小岩にある香取神社でランチ。神主は、出せるものはこれくらいしかないと、餅入りすまし汁に庭の青菜を彩りにして出したところ、たいそう御意にかない、菜っぱの名前を聞かれた。神主は「この地の名もない菜」と答えたところ、「ここは小松川だから小松菜にするとよい」と吉宗。
野菜の世界にも意外に将軍話はあるのですね。
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