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2010年8月18日 (水)

日本全国なす自慢(5) 四国・九州

Ehime_kinukawa02
なすの原産地はインド。その後、どの道を通って日本に伝わったか。中国を通ったことは間違いないが、いくつかのルートがある、といいます。
※写真は国内最大級の卵形なす、愛媛の「絹かわなす」

「まるごと楽しむナス百科」(農文協刊)によると、ナス・ロードは

  1. インド→中国→日本
  2. インド→中国→朝鮮半島→日本
  3. インド→中国→東南アジア→日本

と複数あって、九州のなすは、1の中国(華中・華南)から伝わった長なすが、「耐暑性があり、晩生の大長なすに姿を変えて定着した」と、今回の講師、タキイ種苗の島越敏先生。
四国と九州は近いしどちらも南国だし、なすはそれほど違わないのではないかと思ったら、そうじゃないんですね。今回集まった四国のなすは、小さいものや卵形としては国内最大のもの、米なすなどバラエティに富んでいました。もっとも、最後になって届かないことになった松山の「庄屋大長なす」は、九州の長なす系に似ていますが…。

37 愛媛 絹かわなす
Ehime_kinukawa01

  • 栽培地域・栽培者:愛媛県西条市を中心にした東予地区
  • 果皮や果肉の特徴:国内の卵形種としては最も大型。果皮の色つやがよく、名前どおり皮は薄く、果肉はやわらかくジューシーで甘みがある。地元では「ぼてなす」「ジャンボ」などとも呼ぶ。
  • 調理法、食べ方等:煮もの、焼きもの、ぬか漬けなど、あらゆる料理に適する。厚く切ってオイル焼きにし、しょうがじょうゆで食べるのが、特におすすめ。
  • 絹かわなすは、今回のなす自慢で注目されたものの一つです。長さ22㎝、直径12センチ弱。資料には、西条市の名水「うちぬき」で育っているとのこと。そうか、そういえば[野菜の学校2009]では水なすとして紹介されていました。

38 高知 十市(とうち)小なす
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  • 栽培地域・栽培者:高知県のJA西土佐支所(四万十)産。JA津野山(高知県梼原)、JA南国(高知県南国市)でも。
  • 果皮や果肉の特徴:鮮やかな紫紺色と白いへた抜き部分のコントラスト、まとまった小さな果形が美しい。果肉はよく締まっている。
  • 調理法、食べ方等:愛らしい形を生かして、丸ごとか半割りにして調理するのがおすすめ。なすのたたき風、油との相性もよい。

39 高知 米なす
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  • 栽培地域・栽培者:高知県
  • 果皮や果肉の特徴:アメリカの品種、ブラックビューティーを日本で改良したものが主。茎やガクが緑色をしている。皮はかたく、果肉は種子が少なく締まっていて、煮くずれしにくい。
  • 調理法、食べ方等:肉詰めなどをして煮たり、ワイン蒸しにしてマリネなどにも

40 福岡 博多長なす
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  • 栽培地域・栽培者:福岡市城南区南片江5丁目 中原採種場(株)油山研究農場
  • 果皮や果肉の特徴:果皮も果肉も非常にやわらかい。
  • 調理法、食べ方等:焼きもの、天ぷら、漬けもの、みそいためなど

41 長崎 新長崎長なす
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  • 栽培地域・栽培者:佐賀県佐賀市大和町松梅地区(長崎県を主体に佐賀県、福岡県など北部九州地域)
  • 果皮や果肉の特徴:色つやがよく、果肉はやわらかく、果皮は薄い。種は果実の先端部に集中していて少ない。果実の長さは35㎝内外が標準の大長なす。
  • 調理法、食べ方等:皮の薄さ、果肉のやわらかさから、焼きなすが最も美味

42 宮崎 佐土原なす
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  • 栽培地域・栽培者:宮崎県の佐土原町から西都市や宮崎市の一部はかつて佐土原藩の領地だったことからついた名。
  • 果皮や果肉の特徴:黒紫~赤紫色の長なす。焼くととろけるような肉質で、焼きなすには最高といわれる。新潟の焼きなす、久保なす、鉛筆なすなどの地方在来種のルーツとされる。
  • 調理法、食べ方等:焼きなすの他、どんな料理にも

43 熊本 熊本大長なす
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  • 栽培地域・栽培者:熊本県植木町が中心
  • 果皮や果肉の特徴:長なすの中でも60~70cmにもなる品種。筒状なので、どこを切っても同じ大きさになり使いやすい。果皮はややかたいが、果肉はジューシーでアクが少なく、軟らかい
  • 調理法、食べ方等:焼きなすが最適。蒸しもの、炒めものにも

44 熊本 肥後むらさき

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  • 栽培地域・栽培者:熊本県熊本市界隈
  • 果皮や果肉の特徴:地元の在来種である赤なすを品種改良したF1種。果皮は赤紫色で、でっぷり大きく、果肉はゆるやかでやわらかい。アクが少ないので、生食でもよく、みそ汁に入れても汁がにごらない。
  • 調理法、食べ方等:煮もの、揚げもの、炒めものなど、調理の幅が広い。

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